横浜の中学生兄弟が連携、自宅に侵入した男を追いかけ確保 警察は「通報を」
磯子署は11日、窃盗未遂の疑いで、奈良県出身で住所不定、無職の男(58)を現行犯逮捕した。男は無施錠の玄関から住宅内に侵入したが、留守番をしていた中学生の兄弟が協力して男を取り押さえ、署員に引き渡した。 逮捕容疑は、同日午後3時55分ごろ、横浜市磯子区丸山1丁目のパート女性(36)宅に侵入し、金品を盗もうとした、としている。 署によると、男は「現金を盗もうと思い、家に入ったことに間違いはない」と供述、容疑を認めている。 女性は不在だったが、2階にいた中学3年の長男(15)と中学1年の次男(13)が物音に気づき、1階に降りて玄関にいる男を発見。屋外に走り出た男を長男が追いかけ、約80メートル離れた老人介護施設の敷地内に入ったところで取り押さえた。後を追っていた次男が携帯電話で110番通報し、駆けつけた署員に引き渡したという。 署は「勇気を出して捕まえていただいた男を余罪含め、しっかり捜査していきたい。ただ、身体の危機にさらされるかもしれないので、自分で対応せず警察に通報してほしい」としている。
神奈川新聞社