【MLB】アストロズ・タッカーにトレードの可能性 ヤンキースなどが獲得を狙う カブスは鈴木放出に消極的
アストロズのデイナ・ブラウンGMは、ロースターをより良くすることができるのであれば、どの選手をトレードで放出してもいいと考えているようだ。これは1年後にFAとなる正右翼手カイル・タッカーや先発左腕フランバー・バルデスがトレードで放出される可能性があることを意味する。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は「タッカーがトレードされる可能性が高まってきた」と報じており、今オフ中に大型トレードが成立するかもしれない。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ アストロズは以前からタッカーとの契約延長の可能性を探ってきたが、フアン・ソトが15年7億6500万ドルという巨額の契約をメッツと結んだため、その影響でタッカーの価格も上昇。タッカーの希望価格は「3億ドル、場合によっては4億ドルに達する可能性もある」と言われており、アストロズはタッカーとの契約延長よりも、トレード放出によって可能な限り大きな対価を得ることにシフトしつつあるようだ。 シャーマン記者は、ヤンキース、カブス、ジャイアンツ、フィリーズなどがタッカーに興味を示していることを報じている。ヤンキースはマックス・フリードを獲得したことで、先発投手が人員余剰の状態になっており、今季のア・リーグ新人王であるルイス・ヒルにさえトレードの可能性がある。シャーマン記者によると、アストロズはヒルを獲得することに強い興味を示しているという。 また、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、アストロズはカブスとトレード交渉を実施したようだ。アストロズはタッカーの対価としてイサーク・パレイデスと鈴木誠也の獲得を希望したが、関係者によると、鈴木がトレードされる可能性は「極めて低い」という。カーター・ホーキンスGMも鈴木を積極的に売りに出すことを否定しており、あくまでもコディ・ベリンジャーのトレードを成立させることが最優先と考えているようだ。 なお、ヤンキースはベリンジャーにも興味を示していることが明らかになっている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ベリンジャーのトレードに関しては高額年俸がネックになっており、カブスがどれくらいの金額を負担するかが争点となっていきそうだ。