NATO、ルッテ事務総長が就任 対ロシア抑止力強化が課題
【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)は1日、ブリュッセルのNATO本部で式典を開き、前オランダ首相のマルク・ルッテ氏が14代目事務総長に就任した。ウクライナへの侵攻を続け、欧州の脅威となっているロシアに対抗するため、NATOの結束維持と対ロ抑止力強化が最大の課題となる。 NATOは危機に短時間で対応する「即応部隊」を50万人規模に増強、加盟国に防衛費を拡充させ、冷戦後最大規模の演習を行うなど有事への備えを加速させている。ウクライナ支援を巡っては加盟国が来年、最低でも計400億ユーロ(約6兆4千億円)規模の軍事支援を続けることを決めている。