台湾・彰化と群馬の小学校が「給食献立交換」 オンラインで児童ら交流
(彰化中央社)中部・彰化県の鹿東小学校で3日、群馬県のみなかみ町立新治小学校との「学校給食献立交換プロジェクト」が行われ、新治小の栄養教諭が考案した献立の給食を児童らが味わった。両校はオンラインでつながれ、児童が給食に関する質問をするなどして交流した。 台湾で学校給食の改善などに取り組む非営利団体、大享食育協会が進める、台日韓の献立交換プロジェクトの一環として実施された。鹿東小ではこの日、白飯や厚揚げの肉みそかけ、野菜のあえ物、雑煮などが提供された。新治小でも鹿東小の栄養士が考案した献立が出され、いんげんの混ぜご飯や塩水鶏(ゆで鶏肉の塩だれあえ)、臭豆腐をイメージした揚げ豆腐の甘酢キャベツ添え、大根と豚肉の細切りスープなど、台湾の家庭料理や屋台グルメを再現した給食を児童たちが味わった。 彰化県政府教育処と同協会によれば、双方の児童は献立の由来や背景を互いに紹介したり、質問したりした。鹿東小の児童の質問に対して新治小の栄養教諭が「こちらの児童たちが一番苦手な食材はゴーヤーです」と答えると、それまで緊張気味だった児童たちから笑いが起きたという。 同処は報道資料を通じ、今回のような交流を通じて児童はさまざまな食文化を学習できるだけでなく、健康的な食生活の重要性への認識を深められ、さらに多様な文化を尊重する価値観を育てられると評価。今後も同様の活動を推進し、学校のために海外との協力の機会をつくっていくとした。 (呉哲豪/編集:田中宏樹)