年金暮らしの82歳の父が「高齢者専用賃貸住宅」に住みたいそうですが、収入基準などありますか?支払い能力があるか不安です…
賃貸物件のなかには、高齢者向けにサービスや設備が備わった「高齢者専用賃貸住宅」という施設があり、各地に存在するようです。このような高齢者向けの賃貸住宅や施設には入居の申し込み条件があり、すべての人が入居できるわけではありません。 入居を検討している方のなかには、収入面で条件がないか不安視しているケースも多いでしょう。今回は、高齢者専用賃貸住宅の入居条件や家賃相場を解説します。さらに、設備やオプションが充実した住宅である「サービス付き高齢者住宅」についても紹介します。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
原則として高齢者専用賃貸住宅に収入基準はない
結論からいうと、高齢者専用賃貸住宅の入居条件に収入は含まれない場合がほとんどで、主に年齢や介護レベルを申し込み基準にしています。 ただし、この条件は自治体によって異なり、場所によっては収入に上限を設けているケースもあります。例えば東京都江戸川区では、世帯月収額が48万7000円以下であることが入居条件の一つです。 ほとんどの自治体では入居者の介護レベルで判断されますが、地域によって条件が異なる点にご注意ください。 ■支払い能力は必要 高齢者専用賃貸住宅は民間の賃貸住宅に入居する以上、当然ながら家賃の支払い能力をチェックされます。家賃額はお住まいの地域によって異なるほか、物件の間取りによっても違いがでるでしょう。 また、高齢者専用賃貸住宅の契約では、万が一の事態に備えて連帯保証人を求められる可能性があります。 ■一部の自治体・物件には家賃補助が適用される 高齢者専用賃貸住宅へ入居する場合は、家賃補助制度が導入されている自治体もあるようです。一定の条件や申請が必要ですが、家賃補助を受けられることで物件の選択肢は増えるでしょう。 補助額や条件は自治体によって異なります。例えば、東京都江戸川区の条件は、世帯月収額が21万4000円以下であることです。自治体によっては条件が明記されていないところもあるため、お住まい地域の市役所や相談窓口に問い合わせるといいでしょう。