「緊急事態宣言」安倍首相が会見(全文3)外出自粛、警察の協力要請は「あるかも」
自粛の影響で児童虐待やDVは増えているのか
日本テレビ:日本テレビの菅原です。よろしくお願いいたします。海外の事例ですと、長い自粛の影響で児童虐待ですとかDVの相談件数が増加しているといった事例が報告されています。日本はまだそこまで長い自粛ではなかったと思いますが、現状、どういう状況になっているのかというのを政府のほうで把握していらっしゃるのかということが1点と、シェルターなどはいわゆる3密に当てはまるようなケースというのもあると思うんですけれども、今後のそういった場所の、避難場所の運営についてはどのようにお考えでしょうか。 安倍:海外ではDVが増加しているという状況が出てきているということは私も承知をしておりますが、国内においてまだそういう兆候が出ているということは、私は、報告は今受けておりません。ただ、海外でそういう状況が起こっておりますから、今日からわれわれは本格的な緊急事態となりますので、なるべく外出を自粛していただくようになりますので、十分に注意深く対応していきたいと思いますし、そういう状況があれば直ちに電話していただきたいと、このように思っています。DVにおいても、子供たちに対する場合もありますし、189という電話に電話していただければと、このように思います。 そしてまた、シェルターについては、今年度の予算でシェルターの支援を、よりいっそう強化をしていくことになりました。今おっしゃったように、シェルターにおいて感染者が出てくることのないように、3密、しっかりと対応していただくようにしていきたいと、このように思います。 司会:次の質問どうぞ。湯之前さん。
帰省を考える若者へのメッセージを
西日本新聞:西日本新聞の湯之前といいます。特に先ほど総理が、地方への移動、これはなるべく慎むようにというふうにおっしゃっていましたけれども、今、特に大学生とか若い人たちが宣言の出た地域からそうじゃない地方へ帰ってきなさいというか、帰省しようという動きがかなり出ている現状があります。一方で感染した若者が実家に帰って家族が感染したという、こういう事例もあったようです。宣言対象地域からの帰省を考えている若い人などに対して、総理からあらためておっしゃることがあれば教えてください。 安倍:冒頭申し上げましたように、この新型コロナウイルス感染症は感染していても症状が出ない場合があります。症状が出ないことによって気付かずに人に感染させてしまうという恐ろしい点があります。ですから自分も感染しているかもしれないという思いを、特に若い皆さんには持っていただきたいと、こう思います。若い皆さんは非常に活動的ですし、体力もありますし、免疫も強いですから、なかなか症状が出てこない。ですから自分がもしかしたらお父さんやお母さんや、おじいちゃん、おばあちゃんたちにうつしてしまう。高齢者にうつしてしまえば、これは重症化していくリスクが高いという観点から、東京においても、いわば都市封鎖、ロックダウンのようなことは行いませんから、経済社会の機能は維持をしていきますから、ぜひ東京にとどまって、できるだけ東京にとどまっていただきたいというふうに思います。 司会:ちょっと予定していました時間が近づいていますので、ぼちぼち最後の質問にしたいと思います。じゃあ七尾さん。 【書き起こし】「緊急事態宣言」発令 安倍首相が会見 全文4に続く