映画『最後の乗客』日本凱旋上映に喜びの声 場面写真&監督キャストコメント公開
10月11日(金) にユーロスペース、池袋シネマ・ロサほか全国公開される映画『最後の乗客』より場面写真が公開され、併せてキャストからコメントが到着した。 【全ての画像】『最後の乗客』 場面写真 本作は、震災から10年がたつ故郷、宮城・仙台への想いを1本の映画に収めようとクラウドファンディングにより製作された作品。撮影された55分の物語は仙台1館で劇場公開が始まり、その後世界各国の映画祭に出品。各所で受賞を果たし、今回、日本での凱旋上映となる。 “深夜、人気のない歩道に立ちずさむ女”の噂話がささやかれる中、閑散とした住宅街を流していたタクシードライバー。いつもと変わらぬ夜に思えたが、噂の歩道傍で顔を隠すように乗り込んできた女性が告げた行き先は「浜町」だった。女性を乗せて走り出すと、さらに路上に小さな女の子と母親のふたりが飛び出してくる。どうしても乗せてほしいと言うその母娘を同乗させると、行き先はやはり「浜町」。奇妙な客を乗り合わせることになったタクシーは、目的地へと走り出すが……。 クラウドファンティングを実施し、本作の制作・監督・脚本・編集を務めたのは、NY在住でMVなどで数々のアワード受賞の経歴をもつ堀江貴。「演じてくれる人が数人さえいれば、例え、たったひとりでも作り上げるという決意から始まりました」と振り返り、凱旋上映の喜びと感謝を伝えた。 主演の遠藤みずき役を演じたのは、元AKB48メンバーの岩田華怜。現在、NY在住で監督と同様、宮城県仙台市の出身だ。「最初にこの映画の存在を知った時、撮影スタッフもキャストもほとんど決まっていませんでした」と明かし、それでも監督の想いが「色々な奇跡を起こし、この映画ができあがりました」と、本作出演が愛おしくて忘れられない体験であるとコメントした。 本作の語り部ともいえるタクシー運転手役を演じたのは冨家ノリマサ。池袋シネマ・ロサの1館のみで封切られ、口コミの盛り上がりを受けて全国91館での拡大上映となる人気作『侍タイムスリッパ―』にも出演している。「撮影に入る前に現地を回った際には身の引き締まる思いでした」と、並々ならぬ気持ちで現場入りしたことを語り、『侍タイムスリッパ―』と同様「頑張っていれば誰かが何処かで見ていてくれる、の思いで作り上げた」と語った。 <コメント 全文> ■岩田華怜 主演、遠藤みずき役をつとめさせていただきました、岩田華怜です。最初にこの映画の存在を知った時、撮影スタッフもキャストもほとんど決まっていませんでした。堀江監督がおひとりで台本を握り締めて、仲間を集め、その想いが色々な奇跡を起こし、この映画ができあがりました。撮影期間はたったの1週間でしたが、今でもあの時間は夢だったのではないかと思うほど、不思議で、儚くて、愛おしい、忘れられない経験です。この映画をつくる一員になれたことに、改めて感謝申し上げます。この映画に出会ってくれたすべての方の明日が、少しでも鮮やかになりますように。 ■冨家ノリマサ この作品への出演が決まった時、真摯にこの役を全うしたいと思い、人々の想いをなんとか伝えたい、と撮影に入る前に現地を回った際には身の引き締まる思いでした。堀江監督、スタッフ、俳優陣も同じ心で生まれたこの作品が観て下さる人たちの心に届く事を願ってます。現在上映中の『侍タイムスリッパー』も同じように、「頑張っていれば誰かが何処かで見ていてくれる」の思いで作り上げた作品です。制作陣の熱い思いが、皆さまに伝われば良いなと思います。 ■堀江貴(監督) この作品は、演じてくれる人が数人さえいれば、例え、たったひとりでも作り上げるという決意から始まりました。 それが、ひとりまたひとりと賛同し協力してくれる仲間が集まり、そのお陰でたくさんの奇跡が生まれ、こんなところまで辿り着くことができました。このプロジェクトを信じご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。 それぞれの様々な思いや願いをこめて作り上げた作品なので、ひとりでも多くの方々に届き、楽しんでいただけることを切に願います。 <作品情報> 『最後の乗客』 10月11日(金) 公開