審査員も絶賛の太くバキバキの脚でコンテスト優勝 レッグエクステンションをドロップセットで驚愕の100レップ
『マッスルゲート四国』が初めて開催されたのは2020年。初年度から出場している小林大昌(こばやし・ひろあき/50)さんは、今年のボディビル一般の部75㎏以下級で優勝を果たした。 【写真】小林大昌さんのストリエーションがすごい極太脚
実は、小林さんはマッスルゲートにしか出たことがないそうだ。大会終了後、審査員を務めた田代誠氏や鈴木雅氏、佐藤貴規氏などからも、他大会の出場を勧められたという。それほどまでにハードな筋肉を持つ小林さんだが、ステージで見せる筋肉を作り始めたのは4年前からだった。 筋トレ自体は好きで、長年励んでいた小林さん。同じ会社の先輩でもある山田幸浩さん(2014年男子ボディビル日本選手権3位)と一緒にトレーニングを行っていたという。 「ものすごい身体とものすごいトレーニングを間近で見ていて、僕なんかの身体じゃ大会に出られるわけないと思っていたんです」と、小林さんは当時を振り返る。大会出場はしていないものの、トレーニングへの情熱や基礎はその時代に固まった。 現在、MOSSA(モッサ)のインストラクターを養成しているナショナルトレーナーとして活動している小林さん。MOSSAとは、ワークアウト専用にカスタマイズされた音楽に合わせて身体を動かす、グループフィットネスプログラムだ。 インストラクターの養成、MOSSAのイベント運営、さらに自身も現役インストラクターとしてスタジオに登壇したり、マンツーマンのパーソナルトレーニングも提供したりするなど、小林さんの日常は多忙。 「毎日、1時間程度しか自分のトレーニング時間が取れないので、いかに密度の濃いトレーニングをするかが重要だと思っています。事前に筋肉へ刺激をしっかり与えて、神経に意識を向けられるように整えてからメイントレーニングに取り組みます」 大会初出場の4年前から脚や背中は大きく変化。特に脚は外側広筋や縫工筋が発達し、メリハリのあるカットになった。腰が悪いという小林さんは、最初の種目にレッグエクステンションを行い、ここで高重量を扱うようにしているそうだ。 そのやり方は、1回程度しか上がらないが、フルスタックからスタート。徐々に重量を落としていくドロップセット法で合計100レップ行う。しかもこの間のインターバルは、ほとんどなし。少しインターバルをとった後、スミスマシンでのスクワットに切り替えて追い込みをかける。短時間でも、オールアウトできるくらいに筋肉へ刺激を与えることで大きく成長するのだ。 今後、他大会は視野に入れていないのかを尋ねると、力強い声でこう話してくれた。
「初めてステージに立ったとき、一言も言葉を発することなく筋肉をただ “魅せる” のはすごく難しく、同時に奥深いと思いました。中途半端にできないと思いましたし、昔一緒にトレーニングをしてくれた山田さんへの恩返し、そして周りの方々へのリスペクトも込めて今後も出場したいです。来年のマッスルゲート四国、優勝できたらゴールドジムJAPANCUPにも出てみたい。そして再来年JBBFにも挑戦したいです」