SP3位友野一希「王者の催眠が一瞬解けてミス」…37歳織田信成は「4回転」成功し「楽しめた」
フィギュアスケート・全日本選手権第1日(20日・大阪東和薬品ラクタブドーム)――来年3月の世界選手権(米ボストン)の代表選考会を兼ねて開幕し、男子ショートプログラム(SP)は、鍵山優真(オリエンタルバイオ)が92・05点で首位に立った。ジュニアから推薦出場した16歳の中田璃士(りお)(TOKIOインカラミ)が90・31点で2位に入り、友野一希(第一住建グループ)が3位。三浦佳生(オリエンタルバイオ)が4位、37歳の織田信成(大阪ク)が5位と続いた。男子フリーは21日に行われる。
2010年バンクーバー五輪代表で37歳の織田が4回転ジャンプを決めた。冒頭の4回転―3回転の連続トウループを成功させ、「マツケンサンバ」の軽快なリズムに乗って会場を沸かせた。13年に現役を退いた織田は22年に競技会に復帰し「全日本で4回転ジャンプ成功」を目標に、腰や膝の痛みに耐えて練習を重ねてきた。演技後は涙があふれ、「しっかり楽しめた」。今季限りで2度目となる現役引退を表明しており、フリーに向け「8位入賞を目指す」と力を込めた。
男子SP3位の友野「王者の風格を出しながらやる試みをしたが、(ミスをしたトリプル)アクセルの前に一瞬、催眠が解けた感じ。もったいない」