【弁護士が伝授】動画広告から無料サポートへ…その後なにかがおかしい!副業詐欺に遭ってしまったら?その手口と対応策
副業ランキングやInstagramなどのSNS、YouTubeやTikTokなどの動画広告を介した副業詐欺が急増しています。 【ミドル女性の副業辞典】技術進化のおかげで初心者でも始めやすい!「動画編集/サムネイル作成編」 しかも、一見すると怪しさはなく、詐欺に遭っても、だまされたと自覚していない人も少なくないんだとか。 せっかく稼ぐために見つけた副業で詐欺に遭ったら泣くに泣けません。実際の詐欺の手口と、遭ってしまった場合の対応策を副業詐欺に詳しい大地総合法律事務所の代表弁護士、佐久間大地さんに伺いました。
どこまで続く? 副業詐欺業者の波状攻撃
前回の記事で大地総合法律事務所の弁護士、佐久間大地さんに最近の副業詐欺についてお話を伺いました。 まずは、最近の副業詐欺の手口をおさらいしてしてみます。 (1)副業ランキングからランディングページ(LP/広告をクリックした時に飛ぶ最初のWebページ)へ誘導(SNSや動画広告の場合も同様) ↓ (2)第1位の副業などについて、『在宅でできる』『そんなに難しくない』『スマホ一台あれば大丈夫』など副業のハードルを下げる言葉が並ぶランディングページから、LINEのお友達登録へ誘導 ↓ (3)副業を始めるための電子書籍を購入(2000円程度) ↓ (4)購入特典として、初回無料サポートを電話で受ける ↓ (5)審査という名目のもと、気づけば消費者金融での借入と大手銀行の口座を開設 ↓ (6)副業のために必要なブログなどを、サポートを受けながら一緒に作成(ただし、枠組みを作るだけなので、これだけで稼げるはずはない) ↓ (7)サポート期間が1~2ヵ月で終了 前回の記事でもお伝えしたように、副業詐欺の怖いところは、しばらくは自分が詐欺に遭っていると気付かないところ。 その理由は、自分の口座からお金が減るなど、自分の懐(ふところ)が直接傷んでいないから。しかし、サポート期間が終わるころに、被害者にも疑念が浮かび始めるといいます。 弁護士の佐久間さんによると、 「100万円、200万円を支払ってサポートが始まりますが、前回お話したように、それはブログやメルカリなどの枠組み、器を作るような作業だけ。いざ副業を始めてみて、本当に稼げるの?と疑心暗鬼になるんです。それで消費者金融についてなど調べていくうちに、自分が借金を負わされたことに気づいていく」といいます。 さらに怖いのは、この段階になっても、詐欺業者がさらに知恵を絞ってくること。 例えば、消費者金融で1社50万円借りると、月々の返済は1万3000円程度。4社から借りて合計200万円(1社だけではなく、そんなに契約させられるとは!?)。となると、1ヵ月の返済は5万円程度になります 。「そうすると、まだ最初は儲かっていないからと、最初の支払いの時に詐欺業者が5万円振り込んでくれたりするんですよ。 そのとき、手続きのために書面に署名を求められるんです」(佐久間さん)
吉田 理栄子