なぜ学校側は説明会見を開かないのか…秀岳館サッカー部の男性コーチ暴行問題で今度は生徒投稿の動画が削除
秀岳館高校サッカー部をめぐる炎上騒動の発端は言うまでもなく、教育や指導の範囲を逸脱する暴行を加えている姿が部員の投稿を介してネット上で拡散されたコーチとなる。謝罪動画を介して火に油が注がれる状況を招いたが、削除に至った理由がこれでは、子どもたちに責任が転嫁されかかっていると言っていい。 サッカー部の公式ホームページには、23日の午前と午後に2件の「お知らせ」がアップされている。週末に予定されていた、3学年、計6チームが臨む高円宮杯JFA・U-18サッカーリーグ2022熊本の6試合の延期が報告された。 しかし、現時点で具体的な動きはこれだけにとどまっている。 八代警察署がすでにコーチや部員ら当事者への聞き取りを終え、書類送検を視野に入れて動き出している状況もあり、学校側としても捜査に支障をきたさないように配慮しているとも考えられる。それでも、沈黙する時間が長引くほど批判の矛先は学校側やサッカー部の指導陣へ向けられ、信頼が損なわれる悪循環が加速していく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)