超レアな「シングルナンバー」はカッコイイけれど、古いナンバープレートはどこまで引き継げるのか?
シングルナンバーは引き継げる?
関東運輸局に問い合わせてみたところ、現在のプレートの仕様や表記のルールとは異なっているナンバープレートの車両をそのまま登録するには、以下の3つの条件が必要だという。 1. 車検の有効期限内であること 2. 同じ運輸支局内であること 3. 数字や文字を識別できること 例えば、兵庫県神戸市に住むAさんは、同県同市に住むBさんに、定期的に車検を通してきた「兵」ナンバーの車両を譲り渡すことにした。この場合は、1~3の条件を満たすため、別の所有者でもシングルナンバーを引き継ぐことができる。 ただし、ナンバープレートの損傷や劣化が激しく、傷や汚れが目立ち、文字や数字を識別できないようであれば、ナンバープレートごと取り替えなければならない。その際、現在のナンバープレートの仕様や表記に当てはまらないものは、同じナンバーで発行できないため、新しいナンバーを発行することになる。 現実的ではないが、廃車せずに車検を通し続けている、同じ運輸支局内で乗り続けている、そして、ナンバープレートの数字や文字を識別できる状態の車両であれば、ナンバープレートの制度化されたおよそ70年前の車両であっても、当時のナンバープレートを使い続けられることになる。 ちなみに、関東運輸局と兵庫陸運部は、実数は把握していないものの、消滅した「神(神奈川)」と「兵(兵庫)」ナンバーは、現在も登録されているという。兵庫陸運部は、実態を調査してるわけではないとしながら、「神戸で廃車せず車検に通していると思われる。日常の足ではなく、レトロカーマニアの愛車として大事に扱われているのではないか」との見解をしめしていた。
文= KURU KURA編集部 資料= 関東運輸局・兵庫陸運部