大阪府・吉村知事が定例会見4月15日(全文6完)特措法は責任逃れ法律
小池都知事の言うほうが正解
ただ、僕は何度も申し上げます。それプラス、別に大阪の陽性者の状況が変われば個別に判断すると最初から申し上げているとおりでした。2個目の個別的判断のほうに動いていったということだと思います。特に東京というのはもう200人近い感染者がうわーっと増えている状況で、小池都知事の立場からしたら、2週間待ってってどういうことなのっていうのは、僕はもう小池都知事の言うほうが正解だと思いますね。現場で命を守る知事の立場からして、毎日増えてきて200人に近い数字がどんどん出てきている中で2週間見てくださいっていうのは、ちょっとそれはどうなのっていうような、小池都知事が思うのも仕方ないと思うし、当然だと思うし。 中身もなんかそういうことが明記されているので、もうちょっと知事に権限と裁量があるような基本的対処方針でも良かったのじゃないかなとは思っています。でも、それでも僕はその法律、基本的対処方針にのっとってやりましたから。この1週間の効果を見極めて、専門家の意見も聞いて判断します。
想像を上回るぐらい感染が早かったのか
毎日新聞:2月のコロナ会議のときから、やっぱり政治家っていうのは、あるいは府の幹部の皆さんにも想像力を働かせて、先を読んで政治的な判断をしなければいけないというようなこともおっしゃられまして、3月末にはなかなか緊急事態宣言を出さない国に対しても、コロナウイルスっていうのは潜伏期間も非常に長いので、2週間先の数字っていうのを先読みして発令すべきだというようなこともおっしゃってましたけれども、4月7日の基本的方針にのっとったそのときの判断っていうのが、結果として2、3日後には大阪府も方針転換する形になって。それはやっぱり92人の陽性者が出たりとかっていうのが、知事のおっしゃる想像とか先読みよりもさらに上回るぐらいにウイルスの拡大というか感染が早かったっていうことなんでしょうか。 吉村:だから方針転換というか、何度も申し上げて、自分で申し上げても認めてもらえないんですけど、そういう国の考え方に基づく方針と、もう1つは、感染者が増えてきたり状況によっては前倒しで判断するよっていうのは一番最初の段階で言ってますから。だからそっち側のほうを選択したということ。選択するきっかけとなったのは、やはり92人、一挙に40~50名から倍近い数になったというのが1つの大きなきっかけであることは間違いないです。 毎日新聞:前倒しっていうのは外出自粛の呼び掛けの効果を見て、それが効果ないと判断したときに前倒しをするというようなお話じゃなかったでしたっけ。陽性者の伸びは話にはなってなかったんじゃないですか。 吉村:だからそれを見極めるために、例えば週末の人の出入りがどうですかとか。またこれも繰り返しになりますけど、週末の人の出入りはどうですか、それから専門家の意見はどうですか、それも聞くことになってますからそれも踏まえて、そして大阪の状況というのも踏まえて判断したということです。