前橋育英が激戦制して選手権8強入り!! 帝京大可児は一時2点差を追いつくも3回戦敗退
[1.2 選手権3回戦 帝京大可児高 2-3 前橋育英高 駒沢] 全国高校サッカー選手権は2日、各地で3回戦を開催した。前橋育英高(群馬)は帝京大可児高(岐阜)を3-2で破って2大会ぶりとなる準々決勝へ駒を進めた。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 前橋育英は開始30秒、DF牧野奨(2年)のクロスをMF黒沢佑晟(3年)が合わせてゴールネットを揺らしたがオフサイドで認められなかった。それでも前半6分、黒沢のスルーパスでFWオノノジュ慶吏(3年)がペナルティエリア内に侵入して右足でゴールに流し込み、先制に成功した。 続く前半8分、DF牧野奨(2年)のクロスがファーサイドに流れたところをオノノジュがボレーで合わせ、2点差に広げた。オノノジュは1回戦でゴールを奪ったものの負傷交代し、2回戦は欠場。2試合ぶりの出場となったエースが大きな活躍を見せた。 ところが帝京大可児が猛反撃を見せる。前半16分、FW加藤隆成(3年)のキープでゴールに迫るとMF青木嘉宏(2年)のパスを受けたMF明石望来(3年)が右足を振り抜き、1点差とした。なおも同27分、MF伊藤彰一(2年)のパスは相手にクリアされるも、ボールは伊藤に跳ね返ってPA内に溢れる。これを加藤が倒れ込みながらゴールに流し込み、前半のうちに追いついた。 帝京大可児は勢いに乗りたいところだったが前半33分、GK水野稜(2年)がPAの外でMF平林尊琉(2年)を倒してしまい、決定的な得点機会の阻止で一発退場に。MF中村一輝(3年)に代わってGK緒方琉太(3年)が緊急投入された。10人になった帝京大可児は押し込まれるも、緒方のスーパーセーブもあって2-2で試合を折り返した。 後半3分に前橋育英FW佐藤耕太(3年)が、同8分には帝京大可児FW井上蓮斗(2年)が決定的なシュートを放つも、前橋育英GK藤原優希(3年)と帝京大可児GK緒方が共に鋭い反応を見せて3点目を許さない。 その後は数的優位の前橋育英がボールを持つ展開。途中出場のMF白井誠也(2年)がリズムを作ると後半29分、黒沢のクロスをFW大岡航未(2年)がゴールエリア内からヘディングシュートを放ったが、ここも緒方のビッグセーブに阻まれた。 前橋育英は帝京大可児の堅守に苦しんだが後半36分、途中出場のFW中村太一(3年)がクロスをPA内で収めるとターンして右足でコントロールシュート。これがゴール右隅に決まって待望の勝ち越し点を奪った。 帝京大可児は粘り強さを見せたものの、試合はそのまま終了。前橋育英が激戦を制して8強入りを果たした。