【MLB】メッツがレイズとのトレードでホセ・シリを獲得 好守の中堅手 FAになったベイダーの穴埋めか
今季のメッツはタイロン・テイラーとハリソン・ベイダーの2人を中堅手として併用していたが、ベイダーがFAとなったため、その穴埋めが必要だった。そして、レイズとのトレードで早くも穴埋めを実現したようだ。日本時間11月20日、メッツは救援右腕エリック・オージーをレイズへ放出し、好守の中堅手であるホセ・シリを獲得したことを発表。テイラーはオフに入って複数の手術を受けており、レイズで正中堅手を務めていたシリの加入はメッツにとって、テイラーの回復が遅れた場合の保険という意味合いもありそうだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ドミニカ共和国出身のシリは現在29歳。もともとは2012年9月にレッズと契約してプロ入りした選手であり、マリナーズ、ジャイアンツを経て、2021年にアストロズでメジャーデビューを果たした。2022年8月のレイズ移籍後に出場機会を増やし、2023年は打率.222、25本塁打、56打点、12盗塁、OPS.761と自己最高の成績をマーク。今年は自己最多の130試合に出場したが、打率.187、18本塁打、47打点、14盗塁、OPS.621と成績を落とした。粗削りな打撃面とは対照的に、守備面では毎年安定して好成績を残しており、OAAは3年連続で10以上。今季はともに自己ベストとなるDRS12、OAA16をマークした。FAまであと3年で、今オフ初めて年俸調停の権利を取得。レイズはそのタイミングで放出に踏み切った。 レイズへ移籍したオージーは27歳の救援右腕。2020年ドラフト5巡目指名でメッツに入団し、今年7月にメジャーデビューして2試合だけ登板した。今季はマイナーAAA級で43試合に登板し、6勝1敗3セーブ、8ホールド、防御率2.92と安定したパフォーマンスを披露。61回2/3で84個の三振を奪うなど、三振奪取能力の高さも光る(マイナー通算奪三振率は12.17)。制球面に不安を残すが、選手の育成・改造に長けているレイズで大きく成長する可能性もありそうだ。