【箱根駅伝】「ケツメイシ」大蔵の長男、国学院大・吉田蔵之介「父の言葉支えに」最終10区走る
<第101回箱根駅伝>◇25年1月3日◇復路◇東京-箱根(5区間109・6キロ) 国学院大は最終区間の10区で吉田蔵之介(2年)が走り出した。ルーキーイーヤーの前回は9区を走った。今回はアンカーを託された。 【写真】「ケツメイシ」のリーダー、大蔵 人気音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー、大蔵の長男。父への感謝の思いも胸に疾走する。 今季前半は故障が続いた。寮をいったん離れ、3週間ほど自宅に戻ったときもあった。走ることができず、ふさぎ込みになった日々。再び顔を上げるきっかりとなったのが父の言葉だった。「辛いと思うし、気持ちはわかる。でも下を向いてばかりいても、見えてくるものはないよ」。その言葉にはっとした。くよくよしても仕方がない。再び走れる日を信じ、前向きに治療に専念するようになった。6月に復帰したあと再びけがをしたが、気持ちを切らすことなく、2年連続で箱根路に出走。「お父さんの言葉は自分の支えになった。元気になれた」と実感を込める。 ミュージシャンとして活躍する父は、昨年の東京マラソンを3時間3分台で完走するなど、市民ランナーとして各地を駆ける。「格好良くて、尊敬する」という父への思いも胸に、蔵之介が力走する。