お船の曳行勇ましく 長野県安曇野市明科の荻原神社で秋祭り
長野県安曇野市明科七貴の荻原神社で13日と14日、市の無形民俗文化財に指定されているお船祭りが営まれた。荻原地区の住民たちが、武者人形を飾った長さ約14メートル、高さ約6.5メートルの船を曳行(えいこう)し、恒例の秋祭りを楽しんだ。 船の飾りは、戦国武将の直江兼続と最上義光の戦いをテーマにした。宵祭りの13日は午後7時、ちょうちんを持った氏子たちが先導して荻原公民館を出発した。船の飾りはろうそくで照らされ、笛や太鼓などおはやしがにぎやかに鳴り響く中、神社へ向かった。神社では浦安の舞の奉納もあった。14日の本祭りでも住民たちが船を曳(ひ)いた。 荻原地区では住民の高齢化や人口減少が進み、祭りの継承が心配されている。望月淳利区長(62)は「今回は移住者を含め多くの若い人が、船づくりなど祭りに参加してくれたのが何よりうれしい」と話していた。
市民タイムス