北朝鮮、極超音速ミサイル発射か 日本海側向け、650キロ超飛行
【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日午前6時53分(日本時間同)ごろ、中距離級とみられる弾道ミサイル1発を平壌付近から日本海側に向けて発射したと明らかにした。日本の防衛省によると、最高高度100キロ程度で650キロ以上飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。韓国国防省は極超音速ミサイルの発射実験の可能性があるとの見方を示した。 北朝鮮の弾道ミサイル発射は3月18日以来。岸田文雄首相は「断じて容認できない」と述べ、関連する国連安全保障理事会決議に違反するとして北朝鮮側に抗議したと明らかにした。 北朝鮮は3月、北西部東倉里の西海衛星発射場で新型の中長距離極超音速ミサイルに搭載する固体燃料式エンジンの地上燃焼実験を実施したと公表した。韓国軍関係者は2日の定例会見で、今回の発射がこの燃焼実験と「関連があるとみている」と述べた。 岸田氏は航空機や船舶の安全確認の徹底を関係省庁に指示。林芳正官房長官は日本に影響が及ぶ状況ではないと記者団に述べた。