天皇陛下とアフリカ 子どもの頃からの“親しみ”【皇室a Moment】
日テレNEWS NNN
ケニアの大統領夫妻を迎えた2月の昼食会には、天皇ご一家の“おもてなし”の心が感じられました。そこには、陛下の子どもの頃からのアフリカへの親しみがありました。陛下とアフリカとの関わりを、日本テレビ客員解説員の井上茂男さんと振り返ります。
――愛子さまが初めて宮中の昼食会に出席されて、大きな話題になった時ですね。 そうです。2月9日、ケニアのルト大統領夫妻を迎えて天皇皇后両陛下が催された昼食会の1シーンです。
昼食会は愛子さまの“国際親善デビュー”として注目されましたが、天皇陛下は皇太子時代の2010(平成22)3月にケニアを親善訪問されていて、それが今回の“おもてなし”のベースにある、と感じました。
■皇太子時代に訪れたアフリカの4か国
――天皇陛下はいろんな国に行かれていますけれど、アフリカにも行かれているんですね。 はい14年前、お一人で訪問されています。陛下はアフリカに対して強く関心を持たれてきたんです。 ――きょうは井上さんと共に、天皇陛下の14年前のアフリカ訪問を振り返ってみたいと思います。井上さん、天皇陛下はこれまでアフリカは、どちらの国に行かれていたんですか? こちらの地図をご覧下さい。
天皇陛下の皇太子時代のアフリカ訪問は、1991(平成3)年、北西部にあるモロッコが初めてでした。私も同行して取材しましたが、イスラム圏への初めての旅でした。サハラ砂漠以南の国々は「サブサハラ」と呼ばれますが、その国々への訪問は2010(平成22)年3月、ガーナとケニアが最初でした。
その後に訪問されたのが、2013(平成25)年12月の南アフリカです。マンデラ元大統領の追悼式のためでした。現地の滞在1日足らずの“弾丸旅行”でした。アフリカ訪問はこの3回、あわせて4か国ですが、今年2月に来日したルト大統領のケニアを訪問されたのは2回目、ガーナ・ケニアの旅でした。