明日夏の組み合わせ抽選! 今年の神奈川は「投手王国県」だ!東海大相模の198センチ左腕を筆頭に、ノーシードにも140キロ超え投手が続出【神奈川注目投手リスト】
6月8日、第106回全国高等学校野球選手権神奈川大会の抽選会が行われる。今年はシード校、ノーシード校ともに好投手が揃い、投手が当たり年の1年になった。神奈川でぶつかり合う好投手たちを紹介したい。 【一覧】神奈川注目投手リスト
140キロ超え投手がズラリの東海大相模、横浜、桐光学園など県内上位の好投手たち
春の上位校の好投手を挙げると、東海大相模の投手陣が挙がるだろう。まず198センチ左腕の藤田 琉生投手(3年)は今年の神奈川を代表する投手。冬に二段モーションに取り組んだことで安定感が増した。140キロ中盤の速球、スライダー、チェンジアップを投げ分け、打者を翻弄する。さらにストレートがボリュームアップすれば、今年の高校生No.1左腕の評価を与えられる投手ではないか。福田 拓翔投手(2年)は最速149キロの速球、130キロを超えるスライダー、フォークを操り、奪三振を量産。同学年には152キロ右腕の石垣元気投手(健大高崎)がいるが、速球のマックスこそ劣るが、総合力は世代No.1投手ではないか。 塚本 空輝投手(3年)はややカット気味の140キロ前半の速球を投げ、ボールを動かすことを得意とする実戦派右腕。高橋 侑雅投手(3年)は下級生から先発として活躍してきた投手で、140キロ中盤の速球、スライダー、カーブ、フォークを器用に投げ分ける本格派右腕だ。原俊介監督はこの2人を中継ぎとして期待しており、夏では重要な場面で投げることもありそうだ。 ベスト4・横浜のエース・奥村 頼人投手(2年)も非常に完成度が高い本格派左腕。ダイナミックな投球フォームから繰り出す130キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップを操り、要所を締める投球を見せる。織田 翔希投手は慶應義塾戦で2奪三振を記録した“スーパー1年生”だ。伸びやかなフォームから140キロ前半の速球は伸びがあり、空振りが奪える。さらに安定感を高め、夏にもベンチ入りできるか注目だ。 昨夏甲子園優勝の慶應義塾は小宅 雅己投手(2年)、鈴木 佳門投手(3年=慶應義塾)の2枚看板の復調が課題。小宅は好調時、140キロ中盤の伸びのあるストレートで空振りを奪うことができる。鈴木は140キロ近いストレートと120キロ後半のスライダーで打者を翻弄する。 法橋 瑛良投手(桐光学園)は140キロ近い速球、スライダー、チェンジアップを両サイドに投げ分け、打たせて取る投球を得意とする。強打者相手にも冷静な組み立てで手玉に取り、昨秋は慶應義塾相手に完封勝利を挙げた。いつでも試合が作れて、大事な試合では頼りになる存在だ。 今春県大会優勝の武相は決勝戦で完投した三上煌貴投手(2年)は140キロ近い速球を投げ込む右の本格派右腕。ゲームメイク能力が高い仲間 球児朗投手(3年)は大事な場面で頼りになる存在だ。 ベスト4の向上は百瀬 匠投手(3年)は130キロ後半の速球と多彩な変化球を操り、先発、中継ぎと活躍する本格派右腕だ。 ベスト8の日大藤沢は193センチの大型右腕・三宿 凌投手(2年)の成長に期待。長身を生かしたオーバーハンドから130キロ中盤の速球、曲がりが鋭い変化球を投げ込む。公立校ながらベスト8入りした堀内 拓哉投手(3年)は投打ともに能力が高く、この夏も上位進出のキーマンとなりそうだ。 ベスト16の桐蔭学園も好投手を揃える。140キロ前半の速球を投げ込む須田 健太投手(3年)、東海大相模相手に1失点の力投を見せたアンダースロー・杉本 早由貴投手(3年)は西武などで活躍した牧田和久投手のフォームを参考にしてレベルアップ。アンダーながら120キロ中盤の速球、スライダー、シンカーを投げ分けて打たせて取る。昨秋に好投した熊ノ郷 翔斗投手(3年)はしなやかな投球フォームから130キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップで投げ分ける本格派右腕で、夏まで球速アップを期待したい。