「最盛期のメンバーは1万人」「中国人は青龍刀を持ち出してくるので」…《伝説的半グレグループ》「ルシファーズ」元リーダーが明かした「国やヤクザとの戦い」
ヤクザからのリクルート
ルシファーズの規模が大きくなるほどに小田切容疑者を手招きしたのが、ヤクザの世界だった。(以下、「」は小田切容疑者) 「ヤクザの人たちからは『うちの組に入らないか』というリクルートはよくありました。10代の頃には、『帰る家がないなら布団と飯はあるぞ』というので知り合いの組事務所で寝泊まりしていたことはありました。『電話だけは取ってくれ』と言われていたので、よく考えたら部屋住みです。でもそこも嫌気が差して辞めました。 抜ける時には『ここで生きていけんようにするぞ』とも言われましたが、気にはしなかったです。自分の性格上、ヤクザには向いていないと思っていたので、組に入る気にはなれなかった。その後も誘われることはあっても、その度にきっぱり断っていたので最終的には向こうも諦めてたんだと思います」
首から大量の血しぶきが…
一方で、チームの後輩からはこうけしかけられたこともあったという。 「当時、後輩でイケイケな奴がいたんですが、その子から『小田切さん、ヤクザやりましょうよ』と誘われたことがありました。『今、僕らのチームで300人いるから組にしましょう』と。 でも、その時はやんわりと断りました。メンバーの未来を考えると、僕の決断だけで全員をヤクザの世界に入れてしまうのはどうなんだろうって。必ず死人が出るので、その責任をすべて担えるのかと言われれば難しい、というのが当時の判断でした」 ヤクザという後ろ盾もなく、グループのリーダーとしてケンカに明け暮れる日々では生傷も絶えなかったという。 「地元では素手のケンカが多かったですが、やはり繁華街に出る時は武器がないとダメ。中国人なんかは青龍刀を持ち出してくるので、こっちも道具がないと戦えなかった。体は何度も刺されてますし、当たりはしなかったものの銃で撃たれたこともあります。 よく覚えているのは首の傷です。一度、栄でヤクザ風の男が路上で女の子に声をかけてたんです。それで『ヤクザがナンパなんかすんな』と注意した。それから20分ぐらい経ってからですかね、その相手が突然、背後からドスで首を切りつけてきたんです。一瞬のことで刀が光ったのだけが見えたんですが、気がついた時には首から頭を超えるほどの血しぶきがあがってました。 後輩から『早く縫いましょう! 』と言われたんですけど、本当に気分が悪くて『家帰って寝るわ』と返事して本当に寝た。それで朝起きたらかさぶたで傷口が塞がっていた。生まれつき悪運が強いのと回復力が高いんだと思います」