「感謝されるとやりがいを感じる」2024年県民の警察官・中藤交番の木村憲治警部補 表彰式は11月25日
福井テレビ
県民の安心・安全を守り献身的に活動する警察官に贈られる「県民の警察官」。2024年度に選ばれた、福井警察署中藤交番の木村憲治警部補に密着取材しました。 福井市にある大型商業施設「エルパ」で万引き防止対策のシートを貼っているのは福井警察署中藤交番に勤める木村憲治警部補(52)です。2024年度の「県民の警察官」に選ばれました。 木村さんが担当するのは福井市の中藤島地区。約1万2千人が住み、商業施設が多いことが特徴です。 木村さんは「新幹線も通って、新幹線通りから東側が商業施設が多くなっているが、買い物客が集まってくることで交通事故も増えているし、人も多いので犯罪も増える」と話します。 不審者などの相談を受けることもあり、店の人とコミュニケーションをとることを大切にしています。 木村さんが福井県警に入ったのは今から33年前で、交通機動隊や自動車警ら隊などに所属し、白バイ隊員も務めてきました。交番勤務は11年目で、現在所長を務めている福井警察署中藤交番には2022年の3月に配属されました。 店内の巡回を終えると、普段から地域の集まりなどが行われる中藤島公民館に向かいます。 11月1日の道路交通法改正で、自転車の酒気帯び運転やながらスマホの罰則が強化されたことを周知徹底するためのポスター掲示のお願いに来ました。 中藤島公民館の吉川義則館長は「毎日毎日、24時間体制でこの地区を守っていただいている。安心安全で暮らせるのも木村所長のおかげ、本当に無くてはならない存在」と全幅の信頼をおいています。 他にも、木村さんは地域住民の集まりに出向き、LINEを利用した投資詐欺防止のための呼びかけなども行っています。 地区の住民は「凄く話しやすいのでなんでも相談します。いらん話もしてるけど」「ざっくばらんでお巡りさんという感じではない」「パトカーが頻繁に回ってくる。いま強盗とかもあるでしょ。パトカーが通ってくれると一安心する。テレビでは見たりするが直接聞くのとは違う」と話します。 地域の人とのつながりが強いのは交番の警察官の一つの特徴でもあります。木村さんは「助けてもらいながら地域の特性が分かったうえで、こういうふうにしたほうがいいとわかるのがありがたい」と地域住民との密接な関係を大切にしています。 また「一番最初に現場に行くのが地域の警察官なので、その場その場で判断をしなければならないのが難しいところでもある。事案対応をして被害者から感謝されたりするとすごくやりがいを感じる」と交番の警察官ならでは楽しさも語ります。 木村さんは「小さいことでも困っている人がいれば助けられるような警察官になりたいと思い取り組んでいる」と話し、これからも一人の警察官として理想を追い求めながら、地域の安全を守り続けます。
福井テレビ
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