【タイ】東芝、タイで安価で手軽なIoTを紹介
東芝アジア・パシフィック・タイランドは6日、タイの首都バンコクにある泰日経済技術振興協会(TPA)の本館でモノのインターネット(IoT)開発プラットフォーム「ifLink(イフリンク)」に関するセミナーを開催した。 東芝アジア・パシフィック・タイランドが現在、NTTデータ(タイランド)と協力して普及に力を入れている「Factory IoT Platform」は工場全体やサプライチェーン(供給網)全体を意識した大規模なものであるのに対し、「ifLink」はスマートフォンとセンサーやデバイスがあれば、誰でも簡単にIoTを作れる手軽さが特徴。東芝アジア・パシフィック・タイランドの森田俊一ゼネラル・マネジャーは「タイでは機能が限られていても、安価で手軽に使えるIoTにニーズがあると考え、ifLinkの投入を決めた」と説明した。 セミナーでは、TPAが推進している「スマートものづくり応援隊」のコンサルタントがタイの中小の製造業での生産効率をサポートする中で使えるツールとして紹介された。例えば日本では、作業現場での水漏れを検知して管理者に通知したり、工場や倉庫内で危険なエリアに入ったら表示灯で知らせたりするなどの活用例があるという。TPAのマスターコンサルタント、ナカリン氏は「IoTはタイ政府が推進しているデジタルトランスフォーメーション(DX)の第一歩になるだろう」と期待を示した。 東芝アジア・パシフィック・タイランドは今後は、TPA会員となっている企業向けにもセミナーを開催していく予定だ。