今季流行中の“シン”アメカジはこれで網羅! デニムパンツ6選──特集:2024年秋冬、新しいアメリカン・ファッション
アメリカン・ファッションの象徴ともいうべきデニム。定番から新進気鋭のブランドまで、トレンド感あふれる6本を紹介する。 【写真の記事を読む】デニムパンツをチェックしよう!
デニムパンツは、アメカジやアメトラの中核を担うキーアイテムだ。今季は適度にゆとりのあるスタンダードな5ポケットに加え、ダブルニーやハンマーループを備えた、ワークウェアのディテールを取り入れたパンツが人気を博している。また、色落ち加工や刺繍カスタムといった、アーティスティックな“一点ものデニム”にも注目だ。 ポロ ラルフローレン ラルフローレンと、ナバホ族の7代目テキスタイルデザイナーであるナイオミ・グラシズとのコラボデニム。両者の伝統とクラフツマンシップへの愛、織物のヘリテージを称えるコレクションは、職人の手作業によるナバホの伝統的な要素である4方向のクロス刺繍と、リアルなヴィテージ加工が特徴。 トミージーンズ 90年代のカルチャーを反映させたスケーター仕様のペインターデニムは、アイコニックなグローバルストライプテープを用いたハンマーループが目をひく。少しテーパードをかけたルーズフィットシルエットが、リラックスムードを演出しつつ、美しいシルエットを描く。Y2K感漂う自然なフェードカラーもポイントだ。 ビズビム 14オンスという厚手のオリジナル生地を使用し、繊細で美しいヴィンテージ加工とペンキとダメージを施したデニムパンツ。腰まわりはゆったりとした、テーパードシルエットになっており、武骨かつ洗練された雰囲気を演出。天然染色加工によるブルーのディアスキンパッチがポイントだ。 タナカ 美しいワイドシルエットが特徴的なデニムトラウザータイプ。カイハラ社製プレミアムセルビッジデニムを使用し、インディゴの繊細な色味は、職人による手作業によるもの。ウエスト内側に配した平紐でウエスト周りの調節が可能。モダンなルックスである一方、サイド部分にはセルヴィッチを取り入れるなど、ヴィテージの意匠も見られるこだわりも見逃せない。 エヌハリウッド×ラングラー デザインは、ワイドテーパードシルエットで、80年代に流通したラングラーのダブルニー仕様のワークパンツがベース。13オンスのオリジナルのブロークンデニムを使用し、ヴィンテージ感のあるメリハリの効いた色落ちに仕上げた、淡いブルーの色味が特徴。 スーパーステッチ 仏・パリ発のデニムブランドによる日本製のデニムは、ディテールに隠しリベットやオフセットセンターループを備えるなど、1950年代初期に製造されたデニムパンツをデザインソースに仕上げたタイムレスな1本。丸みを帯びたヒップ周りはハイウエスト仕様で、太すぎないストレートと好相性。穿き込むごとに表情を変える、デニムならではのエイジングを楽しめる。
写真・長尾大吾 文・オオサワ系 編集・高杉賢太郎(GQ)