新型コロナ損失から法廷闘争にも発展しかねないイタリア・サッカー界【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
このまま打ち切りになれば損失は7億ユーロの試算も
AICのトンマージ会長は、「レーガ・セリエAと各クラブは結託し、サラリーカットを勝手に決めた。選手側の合意なくだ」と憤慨。交渉決裂なら法廷闘争への発展も……。(C) Getty Images
コロナウイルスの被害が世界でもっとも深刻な部数に入るイタリアでは、サッカー界も窮地に立たされている。どう転ぼうとも莫大な損失を被るのが確実で、報酬の支払いなどをめぐる問題は法廷闘争にも発展しかねない。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2020年4月16日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― セリエAはいつ再開できるのか? 選手の給料はどれくらいカットされるのか? “コロナ後”をめぐる話し合いが、各方面で始まっている。しかし、関係者の誰もが自らの利益を優先させた主張に終始し、何ひとつ合意に達することができないままだ。 イタリアでは4月に入ってからも、毎日600人を超える人々がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のせいで命を落としている。そんな状況などまったくお構い
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