オルカンは選ばない?!iDeCoで運用資産が1400万円の投資家に運用方針を聞いてみた
年末年始でお休みが取れた人の中には、家族や友人と集まり、「今年は何か新しいことを始めたい」「資産運用に挑戦してみたい」といった話題が出た人もいるのではないでしょうか。資産形成は気になるけれど、一歩踏み出すには勇気がいるものです。 ◆【写真全5枚】Rさん(40代・男性・会社員)の資産状況、後半ではiDeCoの仕組みや3つの税制優遇もご紹介 そのような投資初心者にとって、具体的な事例を知ることは、自分の投資方針を考えるうえで大きなヒントになるのではないでしょうか。 今回は、iDeCoを活用して資産形成を続け、1400万円という大台に到達したRさん(40代・会社員)にお話をうかがいました。これからiDeCoを始める人に向けて参考になるアドバイスをご紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
Q1. ここまでのiDeCoの運用状況について教えてください。
ー 現時点の運用状況について教えてください。 2024年12月25日時点の資産状況は、資産残高は1400万円、拠出金の累計は755万円です。 拠出金は、内訳にもあるように、前職の勤務先で積み立てていた企業型確定拠出年金(企業DC)の拠出金とその運用成果分も含まれています。
Q2. 運用を開始してからはどのような運用をしましたか?
ー iDeCoでの運用を開始されてからはどのような運用をしていましたか? 私のケースでは、毎月の掛金は制限いっぱいの2万3000円です。 世界株式に投資ができるインデックスファンドとアクティブファンドの両方に大体半分ずつくらい投資をしています。 私は40代なのですが、自分の年齢を考えると、20年以上といった長期で資産ができていればいいと思うので、債券ファンドや債券が組み込まれているバランス型ファンドには興味はないですね。 個人的な意見でいえば、資産形成層は資産を分散しないで株式に集中して資産拡大を狙った方がいいかと思います。
Q3. 話題の投資信託、オールカントリーも活用しているのでしょうか。
ー やはりオルカン(全世界株式型のインデックス投資信託)にも注目されていますか? 世間では「オールカントリー」といった全世界株式のインデックスファンドが人気です。 ただ、個人的には新興国株式が好きではないので、新興国株式が入っているオールカントリーには投資したくないです。 先進国株式の方が好みですね。 ー なぜ新興国株式には投資をしていないのでしょうか。 金利水準が高いときはパフォーマンスが上がりにくいからです。低金利の時は新興国株式もパフォーマンスがでるのですが、現状はかなりきついのではないでしょうか。 オールカントリーの過去のパフォーマンスがよかったことは認めるのですが、低金利の状態が長く続いたということも忘れるべきではないでしょう。 過去のパフォーマンスを重視する運用は、車のバックミラーを見ている状況と似ていて、未来を見ているわけでは決してありませんからね。