近畿・東海・関東甲信地方が梅雨入り 平年より2週間以上遅い すぐに警報級の大雨も
今日6月21日、気象庁は近畿、東海、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。いずれも平年より14~15日遅い梅雨入りです。梅雨入り間もなく広範囲で大雨のおそれがあり、最新の気象情報に注意が必要です。
平年より2週間以上遅い梅雨入り
6月21日、気象庁は近畿、東海、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。 近畿地方は平年より15日遅く、昨年より23日遅い(統計開始以来3番目に遅い) 東海地方は平年より15日遅く、昨年より23日遅い(統計開始以来4番目に遅い) 関東甲信は平年より14日遅く、昨年より13日遅い(統計開始以来3番目に遅い) ※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、この梅雨入りの発表は速報値です。秋に再検討され、見直されることがあります。
23日(日)は広範囲で警報級大雨のおそれ
向こう一週間は、晴れる日もありますが、全国的に傘の出番が多くなるでしょう。まだ梅雨入りの発表がない中国、北陸、東北地方でも、梅雨入りが秒読み段階です。 また、23日(日)ごろは広範囲で警報級の大雨のおそれがあります。梅雨入りしたばかりの地域でも、本来であれば梅雨の最盛期を迎えるころです。最新の気象情報を確認し、大雨に備えてください。
大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。 ①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。 ②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。 ③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。 いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
日本気象協会 本社 日直主任