10年後「生き残る仕事」「なくなる仕事」の境界線 今後においてもAIにできないことは何か?
これまでは、AIに何ができるのか、どこまで開発が進んでいるかなどのテーマが多かったのに対して、最近では、実際に企業でどのような取り組みが行われているか、さらにはそれによって組織や人事、採用のあり方がどう変わってきているかへと内容がシフトしてきています。 確かにこうした状況のなかでは、AIがどのようなものなのか、そして今後の社会にどんなインパクトをもたらすかについて定まった考えがない方々が、強い不安感を持つことは無理もありません。
なかでも、より深刻に捉えているのは、30代、40代を中心とした、いわゆる社会の中堅として活躍されている方たちだと思います。 今後10年、あるいはもっと短い期間で社会が大きく変わっていくと予測し、行く末をより現実的に考えるならば、これからの自身の「食い扶持」をどうしていけばいいのかを気にしないわけにはいかないでしょう。 ■10年後も生き残る仕事、なくなる仕事の境界線 では、実際に10年後の社会では、どんな仕事がなくなり、どんな仕事が生き残るのか。そして、どんな仕事が新しく生まれてくるのでしょうか。
ひと言で結論を述べるなら、 仕事は「意思決定」と「作業」に分解され、このうち「作業」に関しては、相当部分がAIに取って代わられる とまとめることができます。 違う言葉で言い換えるならば、 「自分で何をするか決める仕事」は残り、「人から言われてやる仕事」はAIに取って代わられる ともいえると思います。 いまの自身の仕事、身の回りの人たちの職業と照らし合わせてみてください。同じような業界、領域でも、「自分で決めている人」もいれば「人から言われて動く人」もいます。
意外なことに、それは現時点での収入や社会的地位とは相関していないこともあります。 なかでももっとも影響を受けると考えられるのは、いままでは「高度な知的作業」とされてきた、なんらかのアウトプットをするポジションです。 例を挙げるなら、 〇質問に答える 〇指示に従ってわかりやすい資料を作る 〇内容を要約する今後においてもAIにできないことは何か? 〇前例を調べる このような作業は、飛躍的に効率化、あるいは「省人化」されていくはずです。