「余命はアテにならない」がん専門医に聞いた《余命の誤解》ステージ4は末期がんではない
ある50代の男性は、ステージ4のがんでも筋トレを続け、5年以上たつ今も治療を続けながらも健在だという。
余命に負けない暮らし方とは
また、大腸がんステージ4と診断された70代の男性も趣味の油絵を続け、展覧会を開いたことが話題になった。難しいがんでも、患者会をつくって全国のがん患者との対話を続けている女性もいる。 「2人に1人ががんになるという時代、自分が家族が、いつ余命に向き合うことになるかわかりません。でも、できるだけ筋力を維持すれば行動範囲も増やせるでしょう。そして、本人がやりたいこと、やれることを続ける。そんな日々を積み重ねているうちに、『気づいたら余命を過ぎていた』と思えるような過ごし方ができるとよいのではないかと思っています」 余命に負けない暮らし方 ・できるだけ身体を動かして筋力の衰えを防ぐ ・身体によい食事をあきらめずしっかり栄養をとる ・やりたいこと、やれることに積極的にチャレンジ! 取材・文/志賀桂子 佐藤典宏先生 がん専門医。外科医。YouTube「がん情報チャンネル」を開設するなど、がん情報を積極的に発信している。著書に『がんにも勝てる長生きスープ』(主婦と生活社)など。