「ヨンクの三菱」から「オーディオの三菱」へ!? ヤマハとコラボした「アウトランダーPHEV」の本気のオーディオシステムとは【Key's note】
三菱といえば4WD性能の高さが代名詞
レーシングドライバーであり自動車評論家でもある木下隆之氏が、いま気になる「key word」から徒然なるままに語る「Key’s note」。今回のキーワードは「大幅改良した三菱アウトランダーPHEV」です。三菱といえば四輪駆動制御にこだわりがあり、世界ラリー選手権(WRC)をはじめ国内外のモータースポーツで輝かしい成績を残しています。高い4WD性能のほかに、今回の大幅改良したアウトランダーPHEVでは「音」にもこだわったとのこと。その秘密に迫ります。 【画像】上質な室内空間など進化した三菱「アウトランダーPHEV」を見る(11枚)
自動車メーカー各社にはそれぞれ「個性」がある
世界のプレミアムメーカーは、それぞれの個性といえるような、他社を凌駕するアイデンティティを備えているものです。 BMWは駆けぬける歓びであり、アウディは先進のクワトロテクノロジー。ボルボは先進の安全性に一家言あります。プジョーはそのしなやかな走り味が猫足と呼ばれ賛辞されています。キャデラックは威風堂々でしょうか……。 日本メーカーに目を移してみても、個性がうかがえます。トヨタは低価格の大衆車が魅力のひとつです。日産はかつてBMWのように走りに個性がありましたが、最近はEVの日産になりつつあります。ホンダはモータースポーツでしょうか? それとも軽カーのホンダかもしれません。 では三菱のイメージはどうでしょう。個人的には、四輪駆動力制御のパイオニアなのですが、世界初の量産EVモデルを発売したこともあり、EVの三菱という印象も強いですね。 ですが三菱は新たなアイデンティを模索しています。なんと、「オーディオの三菱」になろうとしているようなのです。 ビッグマイナーチェンジを受けた新型三菱「アウトランダーPHEV」には、これまでのカーオーディオを凌駕するほど高性能なシステムが組み込まれています。その名は「ダイナミック・サウンド・ヤマハ・アルティメイト」です。 その名から想像できるように、三菱とヤマハ楽器がコラボしたシステムです。カーオーディオの常識を覆すほどの、徹底した作り込みには目を見張るものがあります。「アルティメイト」と「プレミアム」の2グレード展開しているのですが、最高機種は「アルティメイト」。たとえば中高音を担当するツイーターは、大型のマグネットを採用することで圧倒的な駆動力を誇ります。低中音域のウーファーには、通常の2倍近いボイスコイルを巻いており、3倍の駆動力を発揮するのだそうです。 とまあ、ここまでは想像の範疇なのですが、驚かされたのは、音響空間を整える細工を散りばめていること。スピーカーが埋め込まれているドアも補強しているのです。
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