【MLB】ジャイアンツがザイディ編成本部長を解任 6年間でプレーオフ進出1度だけ 名捕手ポージーが後任に
日本時間10月1日、ジャイアンツはファーハン・ザイディ編成本部長を解任したことを発表した。来季まで契約が残っていたザイディだが、3年連続でプレーオフに進めなかった責任を取らされることに。2021年に球団新記録の107勝を挙げ、地区優勝を果たしたが、在任6年間でプレーオフに進めたのはこの1度だけだった。共同オーナーとして球団経営に加わっていた名捕手バスター・ポージーがザイディの後任として編成本部長に就任することが決まり、就任1年目のシーズンを終えたばかりのボブ・メルビン監督も続投する見込みとなっている。 【動画】ジャイアンツの2024年シーズン最終戦のハイライト ジャイアンツは昨年9月にゲーブ・キャプラー監督を解任。今回は編成本部長のザイディが解任され、2年連続で球団の重要なリーダーシップに関して変更が行われることになった。今季はメルビンを新監督に迎え、李政厚(イ・ジョンフ)、ブレイク・スネル、マット・チャップマン、ホルヘ・ソレア、ジョーダン・ヒックスといった大型補強を敢行。2017年以来初めて、ぜいたく税の基準額を超過したシーズンだったが、プレーオフ進出には遠く及ばなかった。チャップマンとは9月に延長契約を結んだが、これはザイディではなくポージーの協力を得てオーナー主導で進められた案件であることが明らかになっており、影響力が低下していたザイディの解任は当然の結果なのかもしれない。 ポージーは2010年代にチームを3度のワールドシリーズ制覇に導いた名捕手であり、引退後は球団のフロントオフィスに加わっていた。グレッグ・ジョンソン会長は「今後を見据え、バスター・ポージーに編成本部長という、より大きな役割を任せられることを嬉しく思います」とコメント。「私たちはフランチャイズの野球哲学を定義し、指揮し、導くことのできる人物を探していました。バスターは完璧にフィットする人材だと思っています。彼はこの役割を担うのに相応しい風格と知性、意欲を備えており、彼とボブ・メルビンが協力してサンフランシスコに勝利の野球を取り戻してくれると確信しています」と語り、チームの立て直しを名捕手ポージーに託した。