11月3~7日は「いいさかなの日」、魚食文化つなぐ活動…市場でさばき方学ぶ・中学校の授業でレシピ開発
県は地魚の種類や漁法、イベントなどを紹介するウェブサイト「じざかなび福岡」を開設しており、関連する通販サイト「じざかなびプラス」では、地魚や水産加工品を購入できる。長浜鮮魚市場では9日、市場の一部を開放する「市民感謝デー」が予定されており、鮮魚の販売や本マグロの解体ショーなどのイベントが催される。
料理に合うワイン造りも
地魚を引き立てるワイン造りに挑戦する取り組みも。魚食文化を絶やしたくないと、同県糸島市で飲食店経営や漁村の体験ツアー開催などを手がける馬淵崇さんは2019年、漁業関係者らとともにスペインを視察。魚介料理と地ワインを求めて世界中から観光客が訪れ、地元民が郷土の食や文化に誇っている姿に感銘を受けた。
馬淵さんは昨年、岡山の酒造会社で醸造に携わりオレンジワインを作った。魚介料理に合う辛口に仕上げた。市内の「志摩の海鮮丼屋」などで地魚とともに提供している。
今年7月には市内に、拠点となるワイナリー「糸島マスエワイナリ」を開設。糸島産のブドウも使って初の醸造に取り組んでおり、年内にも出来上がる。
ワイナリーでは、宿泊や食事を順次提供していく予定で、馬淵さんは「生産者と消費者が語り合える場になれば。地魚の価値を高め、良さを世界に発信したい」と力を込める。