【50歳からの断捨離®道 】片づかない家によくあるモノ。それは「カフェカーテン、大量の保冷剤、食パンを買うともらえる白いお皿」です
引っ越したことで出会った運命の言葉、『断捨離』
そしてその頃、私は気になる言葉に出会っていました。『断捨離』です。 引っ越しをして、それまでより少し広い空間、きれいな空間に身を置いたせいか、心にちょっと余裕が出来たのでしょう、『どんな家具を置こうかな』とネット検索を始めたとき、目にするようになったのが断捨離のネット広告だったのです。 中を覗いてみたら『モノが少なければ、頑張って片付けなくても片付いていく』というようなことが書かれてあり、『言われなければ気付かなかったけれど、これって本当にそうだな』と衝撃を受けたのです。 それから一気にのめり込みました。49歳でした。 断捨離について勉強しはじめると、家の中は変わっていきました。そして気づけば、私自身にも変化が。なんと『断捨離トレーナーになりたい』と思うようになったのです。 それは私と娘の関係によい効果をもたらしました。トレーナーになるための勉強時間を確保したくて時間をうまく使うようになると、心理的にも物理的にもいい意味で娘と距離を測れるようになったのです。同時に自分の子育てを客観的な視点からも見ることができるようになり、イライラすることは減っていきました」
「写真は断捨離を勉強してから2年目、晴れて断捨離トレーナーに合格したときのキッチンです」 棚に置かれた鍋は18歳のときから、なんと30年以上使っているもの。ぴかぴかに磨きあげ、わざと少し間隔を空けて置くことで、鍋やボウルなどの生活用品もオブジェのように。 「このキッチンのポイントは壁にかけてある時計です。断捨離の考えは『単にモノを処分すればいい、モノがなければいい』ということではありません。たとえば殺風景という言葉がありますが、〝殺風景〟って、風景を殺すと書きますよね。人は風景を殺している場所に居て、寛げるでしょうか? そして『モノが少なくて、すっきりしている』と『モノがなくて殺風景』は違うのです」