海底ケーブル断線「破壊工作」 欧州各国が調査開始
【ベルリン時事】ドイツのピストリウス国防相は19日、バルト海で北欧と欧州大陸をつなぐ海底通信ケーブルが相次いで断線したことを受け、「破壊工作を想定しなければならない」と指摘した。 訪問先のブリュッセルで記者団に語った。欧州諸国の間では、ロシアによるインフラ攻撃に対する警戒が高まっており、各国が調査を始めた。 17~18日にかけて、スウェーデンとリトアニア、フィンランドとドイツをそれぞれつなぐケーブルで断線が発覚した。リトアニア公共放送は「船のいかりが落ちたものではない」と事故に否定的な通信会社の見解を伝えた。 ドイツとフィンランドの外相は18日に発表した声明で、「意図的に傷つけられた疑いがある」と懸念を表明。ロシアを念頭に「欧州の安全保障は(軍事力と非軍事力を組み合わせた)ハイブリッド戦争の脅威にさらされている」と警告した。