おめでとう30歳! アウディRS2でユーロトンネルを抜ける ポルシェと共作の象徴的ワゴン
ドイツの自動車業界を巻き込んだ象徴
英国のEU離脱、ブレグジットの影響には、すぐに追われたそうだ。複雑な通関規制へ対応し、トラックなどを運ぶ必要があった。現在は、電子化された国境通過システムによって、迅速に処理されている。手続きは、従来より約1分伸びただけとのこと。 「ル・シャトルは、環境へ非常に優しい交通手段です。CO2の排出量は、フェリーより遥かに少ない。電気で走りますから。バッテリーEVのユーザーなら、私たちのサービスを利用しようと考えてほしいですね。環境負荷の改善にも、常に積極的です」 「世界的にも、象徴的なものだと思います。この30年間、私たちと似たサービスを提供するところは、1つも表れませんでした」。メレンズが続ける。 RS2は、ドイツの自動車業界を一気に巻き込んだ。BMWとメルセデス・ベンツは、より敏捷な後輪駆動の高速ステーションワゴンで対抗。アウディ自身もRS4とRS6を投入し、天候を問わない能力を磨き込んできた。 アウディ・スポーツは、電動化の道を歩もうとしている。それでもこの特徴は、次世代にも受け継がれることだろう。 さらに30年後、RS2は完全なクラシックカーになっているはず。マニアの間では、これからも象徴的な存在であり続けるのではないかと思う。筆者も、すっかり魅了されてしまった。
アウディRS2 アバント(1994~1995年/英国仕様)のスペック
英国価格:4万5705ポンド(1994年時) 全長:4496mm 全幅:1702mm 全高:1397mm 最高速度:262km/h 0-97km/h加速:5.4秒 燃費:6.4-9.2km/L CO2排出量:- 車両重量:1595kg パワートレイン:直列5気筒2226cc ターボチャージャー 使用燃料:ガソリン 最高出力:319ps/6500rpm 最大トルク:41.6kg-m/3000rpm ギアボックス:6速マニュアル(四輪駆動)
スティーブン・ドビー(執筆) マックス・エドレストン(撮影) 中嶋健治(翻訳)