日本が7発大勝発進の裏で…森保監督が“魔境”を最大警戒「豪州戦の結果を知って、やはり簡単な戦いはないと」「戒めにしたい」
「FIFAランクでいえば豪州が明らかに上だが…」
[北中米W杯アジア最終予選]日本 7-0 中国/9月5日/埼玉スタジアム2002 日本(FIFAランキング18位)は9月5日、中国(87位)と対戦。久々の代表復帰を果たした三笘薫と伊東純也にもゴールが生まれるなどし、7-0で大勝した。 【画像】日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。5人が最高評価の7点。MOMは3点に関与した20番 過去2大会の同予選は黒星発進となっていたなか、5万人が入った埼スタで会心のスタート。試合後の会見で、森保一監督は手応えとサポーターへの感謝をこう伝えた。 「選手たちがアジア最終予戦の初戦の大切さと難しさを認識して、最善の準備をしてくれたことが、この結果に繋がった。選手だけではなく、スタッフも含めて良いスタートを切ろうと、2回のトレーニングの中でも『自分たちがやらなければいけないこと』と向き合ってくれて、真摯に取り組んでくれた結果だと思っている。 そして今日、たくさんのサポーターが埼玉スタジアムで直接後押ししてくれたこと、メディアの皆さんを通してたくさんの方々が後押ししてくれたことが勝利に繋がった。これからさらに厳しい戦いが待っていると思うので、まずはチーム一丸となって全力で戦い抜いて、サポーターの皆さんに勝利を届けたい気持ちを持って次の試合に挑んでいきたい」 森保ジャパンが確実に勝点3を積み上げた一方で、アジアのライバルたちは大苦戦だ。同日の結果を見ると、波乱が続々と起こっている。 同じC組では、オーストラリア(24位)がバーレーン(80位)に0-1で競り負け、サウジアラビア(56位)はインドネシア(133位)と1-1のドロー。他の組でも、アジアカップ王者のカタール(34位)がUAE(69位)に1-3で敗れたほか、韓国(23位)がパレスチナ(96位)とスコアレスドローで終わっている。 森保監督は「今日のオーストラリア対バーレーンの結果を知って、やはり最終予選に簡単な戦いはないと改めて感じた」という。 「決して気を緩めてはいけない。FIFAランクでいえばオーストラリアが明らかに上だが、結果は保証されていない。我々も常に目の前の一戦に向けて最善の準備をして、全力を尽くしていかなければいけない。戒めにしたい。次のバーレーン戦、相手はホームで勢いに乗ってくる。我々にとってアウェーの厳しい戦いになると、まずは気持ちの部分で覚悟を持って戦いに挑むことが大切かなと思う」 何が起こるか分からない“魔境”のアジア最終(3次)予選で、日本は波乱と無縁の戦いを続けられるか。なお、北中米W杯からアジアの出場枠は「4.5」から「8.5」に拡大。各組上位2チームがストレートインし、3位&4位の計6チームが4次予選へ回る。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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