今こそ金八先生が必要?部活は教師が指導すべき?大空幸星氏「授業外での教師との人間関係に救われてた子供はいる」
先日、神戸市が公立中学校に関する、ある判断を下した。神戸市教育委員会の福本靖教育長は「2026年夏をめどに部活動を一旦終了」(神戸市教育委員会・広報 YouTubeから 16日) 【映像】「教師が部活動を指導すべきではない!」と訴える、現役中学教師の長野氏 部活動の終了。現在教師の1日の平均在校時間は約10時間半。これに加え、自宅で仕事をする人も少なくなく、長時間労働は長年の課題だ。こうした教師の負担を少しでも減らそうと、今回神戸市は政令市として初となる、「部活動廃止」に踏み切った。 しかし、サッカーや野球、吹奏楽など、子どもたちにとっては貴重な経験となる部活動。それを本当になくしてしまっていいのか。そこで神戸市が考えたのが「KOBE KATSU」。地域のスポーツ団体などが主体となり、地域の指導者や希望した教員が生徒を指導するもので、生徒が学校の枠を超えて活動を自由に選ぶ事ができるのも特徴だ。 こうした動きに対しネットでは「部活ぐらい外部で担ってくれないと教師が倒れるよ」「先生も大変だろうけど部活も教育の一環なのでは?」など賛否の声が上がっている。果たして、部活動は教師が始動するべきなのか。そのあり方を『ABEMA Prime』で考えた。
■教師が部活動を指導すべきではない
現役中学教師の長野氏は、「部活自体、いい部分やメリットはたくさんある」と話すが、「教師が部活動を指導すべきではない」との考えだ。「労働時間が長いところが一番。あとは勤務時間外に行われるのが部活動の時間なので、そこに賃金が発生しない。休日の部活動であれば手当は出るが、実質、食費や、夏であったら飲み物も必要になってくる。トータルで考えたときに、マイナスの方が大きい」。 また、保護者に文句を言われることもあるといい、「どうしても人数が多いと、モチベーションもバラバラになる。そういった中で、一律で見ていくのが難しい。また、子どもと保護者の熱量が違う時、保護者からの要望に答えるのが難しくなる現状がある」と明かす。 長野氏は、教師が部活をやることについて、「先生たちも一人の人間なので、家庭ももちろんある。例えば土日、大会に出ていれば、その家庭の子どもたちは親と一緒にいる時間は、なくなってしまう。また現状、若い先生が疲弊していくのをすごく見てきている。これから先生が減っていく状況で、さらに魅力が下がってしまうのではないかと危機感がある。この状況を改善していくのが第一だと思っている」と述べた。