銅メダルを手に笑顔を見せる総合馬術障害団体の日本代表（左から）戸本一真、大岩義明、北島隆三、田中利幸（撮影・中田匡峻）

　パリ五輪総合馬術団体の銅メダル獲得から一夜明けた３０日、ＪＲＡ関係者からも９２年ぶりの馬術五輪メダルという快挙を成し遂げた“初老ジャパン”を祝福する声が相次いだ。 【写真】人にも馬にもメダル　「表彰式がかわいすぎる！」 　明大馬術部で主将を務めた池添学調教師は「大岩（義明）さんは学生時代のコーチで、戸本（一真）選手は僕が４年の時の１年生。その頃の明治は層が厚かったですね」と感慨深げ。「馬術は欧州が圧倒的に強い競技ですし、僕はそれで諦めた。日本がメダルを獲るなど生きている間はないと思ったこともありました。それを先輩と後輩が獲るなんて…」と脱帽した。 　中大馬術部出身の尾形和幸調教師も「大岩君とは大学時代からの友人。当時から格が違っていました。技術だけではなく、人としても尊敬しています。これをきっかけに乗馬を始める人が増えてほしいですね」と喜んだ。栗東・庄野厩舎の笠原太朗調教助手は、過去にＪＲＡ職員として働きながら障害馬術の選手として競技会に出場した経験を持つ。戸本は当時の先輩だ。「英国の馬術界では知らない人がいないくらいすごい方。人がまねできないものを持っている方でした」と振り返った。 　また、全日本障害飛越選手権優勝などの経歴がある小牧加矢太騎手は「知っている方ばかりでしたし、応援していました。日本がメダルを獲ることの難しさは、よく分かっているつもりですし、本当にすごいなと思いました」と称賛した。