実はパン激戦区「デンマーク・コペンハーゲン」美食の街のハイレベルなベーカリー&コーヒーロースターをレポ
北欧最大の人口を誇る街、デンマーク・コペンハーゲン。その美しい街並みから“北欧のパリ”と称されることも多く、東京都の25分の1という広さの街に建築やデザイン、美食など、いま世界で話題のスポットが集まっています。 【デンマーク】豪奢なシャンデリアや天井画…芸術が詰まった「クリスチャンスボー城」内部 2004年にコペンハーゲンのレストラン「noma(ノーマ)」が地産地消を重視する料理運動“ニューノルディックキュイジーヌ(新北欧料理)”を提唱しました。その後、「noma」が「世界のベストレストラン50」で世界一に5回輝いたことで、コペンハーゲンは世界的に美食の街として認識されるように。数年前にパンブームが起こり、ハイレベルなベーカリーが集まる激戦区となっています。 常に満席の「noma」の予約をとるのはハードルが高いので、出身者が手掛けるベーカリーを訪れてみてはいかがでしょうか。「noma」に縁のある人気ベーカリー3軒と、つながりの深い人気コーヒーロースターをご紹介します。
Juno the Bakery(ジュノ・ベーカリー)
住宅街にある「Juno the Bakery」は、スウェーデン人で「noma」出身のシェフ、エミール・グラセアさんが2017年にオープン。観光地以外は人が少ない印象だったコペンハーゲンですが、こちらは朝8時前から行列が出来ていました。 中でも、スウェーデン発祥のカルダモンロールはこちらが火付け役。今では市内の多くのベーカリーでカルダモンロールが販売されています。
滞在の最終日にカルダモンロールとデニッシュを購入したのですが、カルダモンロールは外カリ中フワの生地、ピスタチオ入りのデニッシュはサクサクで香ばしく、「初日に訪れていれば再訪できたのに…!」と悔やむほどのおいしさ。次にデンマークに来る機会があれば、必ず再訪したい店のひとつです。
Lille Bakery(リル・ベーカリー)
レフスハルウーン地区にあるこちらは、「noma」の姉妹店「108」(現在は閉店)で副料理長を務めたミア・ボーランドさんと、同僚のサラ・マセドさんが立ち上げたお店。お昼時にはサンドイッチやベルリーナー(ドイツ発祥の揚げドーナツの一種)を求めて、周辺で働く人々が列をなします。