赤井英和×赤井佳子「20代で夫の実家に居候。結婚後は夫の買い物内容に驚いて。焼き芋100個、お相撲さんが使う特大サイズの座布団も…」
夫・赤井英和さんの謎めいた日常をつぶやくSNSで人気を集める赤井佳子さん。「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー2022」の芸能部門にも輝いた仲良し夫婦は、お金の使い方もユニークで……(構成=内山靖子 撮影=木村直軌) 【写真】赤井英和さんがほしがった、近畿大学応援団OB会の旗を飾るための巨大な額と特注のざぶとん * * * * * * * ◆義父が見せてくれた「家計年表」 ――佳子さんは26歳のとき、友人の紹介で英和さんに出会い、「運命的な一目惚れ」をしたという。音楽講師の仕事を辞め、大阪の英和さんの両親のもとに押しかけて居候、結婚に至った。 佳子 いま考えると若気の至りというのか、本当に恐ろしい話です(笑)。人に紹介されて初めて会ったときのかずくんは、泥酔してベロベロ。でも元ボクサーで俳優ということを知らないまま、好きになってしまって。つきあってから半年くらいで、勝手に彼の大阪の実家に押しかけたんです。唯一の家財道具のピアノを持ち込んで。 英和 当時、僕は俳優の仕事が忙しくて東京のホテル住まい。実家には週に一、二度しか帰るヒマがなかったからね。 佳子 見知らぬ女がいきなりピアノとともに押しかけて、「一緒にご飯、いただきます」って。ご両親は喜んでくれるだろうと勝手に思い込んでいたんですが、朝起きると、毎日のように「出て行ってくれ」というお義父さんからのメモが置いてあり(笑)。それを笑顔でかわしているうちに……。 英和 佳子ちゃんのお腹に子どもができて、「結婚しよか」と。 佳子 いざ結婚するとなったとき、お義父さんが赤井家の家計をまとめた年表を見せてくれたんです。それがまるで巻き物のように長くて。「何年に保険に入り、何年に満期になった」ということがきっちり細かく書いてあったんです。
英和 うちのお父ちゃんは、商売人だからしっかりしてる。大阪の市場で漬物屋をしていて、お母ちゃんと一緒に汗水流して働いていたんです。新聞の株式欄を眺めて株を買っていた父を、小学生の頃に横目で見てたら、「お前も買ってみるか?」と言われてね。 佳子 実際に、買ってみたの? 英和 うん、それまで貯めていたお年玉をはたいて鉄鋼会社の株を買ってみた。中学生になった頃、値上がりしたので売っぱらってそれっきり。お父ちゃんは僕にもお金の話をようしてたけど、真剣に聞いたことはぜんぜんない。 佳子 もったいない! とは言え、私自身もお金のことなんてまったく考えずに大人になったから、お義父さんの話を聞いて初めて、「家庭を持つなら、お互いにどれくらいの収入があって、どれだけの生活費が必要なのか」をきちんと知っておかなきゃいけないんだと気づかされたのよ。 英和 お父ちゃんの話を聞いてくれて、ありがとうな。 佳子 お義父さんからは、「お金は心の余裕を生むから、何か起きても安心して暮らせるだけの現金は貯めておくように」とか、「借金したときは、まとまったお金ができたら一括で返しなさい」とか、いろいろと教えてもらいました。 英和 え、うちには借金があるの? 佳子 もう完済したけど、まさかの展開で、成城にこんなに大きな家を買ったときに、銀行からお金を借りました。子どもたちの幼稚園に近いからと、試しに内見したときは、何年も人が住んでなかったので草ぼうぼうのゴミ屋敷だったけど、この見晴らしのよさが2人とも気に入って決めたのよね。 英和 この家がいくらだったのかとかも、僕はぜんぜん知らない。(笑) 佳子 芸能界の仕事は収入が不安定なので、大変でした。かずくんを大阪時代から応援してくれていた銀行マンが奔走してくれたおかげで、なんとか住宅ローンが組めたのよ。 英和 ありがたいなあ。結婚以来、お金のことは全部、佳子ちゃんにまかせっきり。自分がいくら稼いでいるかも知らない。わかっているのは、いまズボンのポケットの中に入っているお小遣いの額だけ。このクリップで留めてある、お札と小銭が僕の全財産だから。 佳子 おしゃれなマネークリップじゃなくて、文房具のクリップよね。そのポケットの全財産をすぐにパッと使っちゃう。だから、毎月決まった額のお小遣いをあげているのに、「足りない」って、しょっちゅうねだりにくるし。 英和 うちはお小遣い制です。せっせとお茶碗を洗ったり、庭掃除をしたりして、「お小遣い、アップしてください」って必死にアピールしてるつもりなんやけど、いつの間にか皿洗いも庭掃除も僕の担当になっていて。ほとんどタダ働きになっているのは、なんとかしてもらえないでしょうか。(笑)
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