「私に何かあったら…」災害時、我が子の命を守る親の不安 「医療的ケア」が突きつける現実と矛盾 #知り続ける
「迷惑をかけている」意識、増す非常時
東北大学災害科学国際研究所の栗山進一所長(災害公衆衛生学)は「医療的ケアが必要な人の家族はさまざまな支援のもとで生活しているため、ふだんから『迷惑をかけている』との意識がある。まして、みんなが困っている非常時には声を上げにくい」と指摘する。 東日本大震災では、食事やトイレ、体調などの困りごとを言い出せずに関連死が増加した。栗山所長は「平時から関係者が家族と突っ込んだ付き合いをして、本音を話してもらえるようにすることが必要だ」と強調する。【毎日新聞・釣田祐喜】
※この記事は毎日新聞とYahoo!ニュースによる共同連携企画です。