「生理痛の痛みってどのくらい?」会社で初めて“生理の話” 生理痛体験研修を通して生理について考える
■頭痛やアレルギーなど、生理痛以外も含めた痛みを考える 体験の後は、生理痛以外も含めた様々な痛み(頭痛やアレルギーなど)について、職場ではどんなふうに助け合えるか考えるワークショップが行われました。 生理痛について考えたグループは…。 男性(1)「突然のタイミングで来るのかどうかとか、人によってはわからないところがあって…」 女性「大体その周期で決まってるから、この人は大体この日ぐらいに来るってわかるんですけど、でもそれをオープンにすると逆にちょっとまた問題が出てくる」 男性(1)「言うことには、なかなか(抵抗は)やっぱあるんでしょう?我々としては言ってもらうことに対して何ら思うことはないような気はしてるんですけど」 男性(2)「我々の感度がちょっと足りないところがある?」 男性(3)「セクハラの問題もありますからね。理想と現実の境目」 生理への理解を少し深め合えた一方で、コミュニケーションについてはやはり難しい点が残りました。 テレビ制作部長(男)「おもんぱかったことをどこまで口にしていいのか。どう表現すればいいのかっていう非常に難しいなっていうのは思いました。女性の方も、逆に言いにくいっていうバリアを皆さん自分でお作りになってる面もあるのかなって。電極と電極が反発しているみたいな感じでコミュニケーションが難しい」 研修の後、参加者に答えてもらったアンケートでは… ・生理について男性に知ってもらうことは『女性は実は大変なんだからわかってよね』という押し付けではなく、生理痛に限らず、他の人が抱えているかもしれない様々な痛みや苦しみについて考えることに繋がるんじゃないかと思った。 ・痛みを体験して、仕事への集中が難しそうだと思った。今後は家族や周囲を気遣いたい。ちなみに今日までは何も思っていなかった。 ・中学生くらいの頃『生理って言えば、プールの授業を休めるから生理じゃないけど休もう』というような女子の会話を聞いたことがあります。『そういう積み重ねで、女性自身が生理に対する信頼を失う行動や言動をとることは避けましょう』というような内容の部分も(研修の中に)少しあってもいいのかなと思いました。