トランプ・ジュニア氏、次期政権入りせずベンチャーキャピタル加入へ
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領の息子ドナルド・ジュニア氏は、保守派寄りの企業に投資するベンチャーキャピタル(VC)、1789キャピタルに加入する。同氏の計画を知る関係者が明らかにした。
私的な会話の内容だとして匿名を要請した関係者によると、トランプ次期政権に入り公的な役職に就くことはないとジュニア氏は語ったという。
トランプ氏の政権移行チームにコメントを要請したが、すぐに返答は得られなかった。
ジュニア氏はトランプ氏の選挙運動に精力的に関わり、バンス上院議員(オハイオ州)が副大統領候補に選ばれるよう働き掛けも行った。政権移行でも幹部候補がトランプ氏に忠実であるかの審査を手伝っている。
ジュニア氏がVCに加入する意向は、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が先に報じていた。トランプ氏の親族では、娘婿のジャレッド・クシュナー氏が第1次トランプ政権で大統領上級顧問を務めた後にプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社アフィニティー・パートナーズを設立し、金融の世界に身を置いている。
1789キャピタルはトランプ氏を熱心に支持するオミード・マリク氏が設立し現在も率いるVC。投資原則は環境・社会・企業統治(ESG)ではなく、起業家精神・イノベーション・成長(EIG)に置くとしている。
ジュニア氏は職歴の大半をトランプ・オーガニゼーションで過ごし、最近ではトランプ氏や兄弟と共に仮想通貨ベンチャーにも乗り出していた。
原題:Donald Trump Jr. Opts Out of White House to Join 1789 Capital(抜粋)
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Amanda L Gordon