『べらぼう』初回の “全裸演出” で注目の「インティマシー・コーディネーター」演者を守る存在が大河ドラマで初導入
1月5日、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第1話が放送された。同作は、江戸時代の吉原を舞台に、“江戸のメディア王” として名を馳せた蔦屋重三郎を横浜流星が演じている。 【写真あり】『べらぼう』で “全裸死体” を演じた吉高寧々 「冒頭、吉原の大炎上から始まると、復興後に小芝風花が演じる花魁・花の井のきらびやかな花魁道中の演出が話題となりましたが、世帯視聴率は12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前作の『光る君へ』の12.7%を下回る歴代過去最低となってしまいました。 ドラマ内では、吉原の光だけでなく闇の部分も描かれており、そのなかで注目されたのがNHKでは珍しい “全裸演出” です。吉原では、幼少期に親に売られた女性が遊女として生活していますが、最高峰の花魁よりも格下の身分の女性は食べるのもやっと。お粥のみを口にしながら、病に倒れると身ぐるみ剥がされて全裸で放置されるシーンは衝撃を呼びました。 背中のみ映されましたが、セクシー女優3名が遊女役を演じています」(芸能記者) X上では、視聴者からある意見が飛び交っていた。なかには、 《流石にインティマシーちゃんと入ってそうな感じですかね…》 《インティマシー コーディネーターを入れるようにという 私の願いがやっと 普及してきたよ ありがたいことでございます》 《今回の大河、インティマシー入ってるんか、いいね》 と、インティマシー・コーディネーターに言及する意見も多く飛び交っていた。 「日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、映像業界で横行していた性加害の撲滅を訴えるMeToo運動をきっかけに、おもに海外で広まった職種です。 日本では、2020年のNetflix作品『彼女』で初導入されました。俳優陣のヌードがある撮影や、未成年の身体的接触のシーンで、演者側の心の負担と演出側の意図を第三者として調整することで、撮影後のトラブル防止になります。 大河ドラマでは、今作で初めて導入されました。そのおかげで、演者への心理的な負担が少なくなることが予想されます。全裸演出も、インティマシー・コーディネーターが介入しているでしょうね。 吉原を舞台にしているということもありますが、全裸の遊女の死体を映すなど、NHKにとって “攻めた演出” なのは間違いないです。一方で、インティマシー・コーディネーターという “守り” も導入しており、まさに攻守そろえたということでしょう。あとは数字がついてきてくれればいいのですが……」(同) テレビ、映画業界で新たな “常識” になることを祈るばかりだ。
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