連日の復旧作業、日常戻り利用者「ほっ」 脱線事故から20日目…JR鹿児島線(川内-隈之城)が運転再開
鹿児島県薩摩川内市の川内駅構内で発生した貨物列車の脱線事故により運休していたJR鹿児島線川内-隈之城間は31日、運転を再開した。事故から20日目。利用者からは復旧を喜ぶ声が聞かれた。 【写真】〈関連〉脱線事故後、運行を再開した第1便からホームへ降りる乗客ら=31日午後4時15分ごろ、薩摩川内市の川内駅
JR九州は同日、試験運転で列車を走らせ、レールや踏み切りなどの設備の安全を確認した。川内駅では午後4時過ぎ、復旧後の第1便となる鹿児島中央発の列車が到着。大きな荷物を持った乗客らが、次々とホームに降り立った。 れいめい高校2年生の女子生徒=同市=は、友人と会った鹿児島市から帰宅するため鹿児島中央から乗車した。運休期間中には学校帰りに代替バスを使うこともあったと言い、「1区間だけでも大切な列車だと実感した。復旧して良かった」とほっとした表情を見せた。 事故は12日午前3時ごろに発生。12両編成の貨物列車のうち、先頭の機関車と続く貨車2両が脱線した。けが人はいなかった。運輸安全委員会は12~17日の計4日間、現地調査を実施。原因を調べており、1年をめどに報告書をまとめる。
南日本新聞 | 鹿児島