「読書が苦手」な書店員さん推薦!この秋読みたい【大人絵本6選】|VERY
ちょっと物知りになった気になれる『石の辞典』
「クリスタル、ターコイズ…、身近にあるけど意外と詳しく知らない“石”にフィーチャーした手のひらサイズの辞典。辞典というと絵本とは違う気がしますが、ストーリーになっていないのでどこのページからでも楽しめるのがいいところ。せっかく本を読むのなら何か得たいと思ってしまう大人(笑)が、ちょっと得した気持ちにもなれるのでおすすめです。鉱石の色や産地、化学名、石の持つ意味などが学べて、その都度へえ~!となるのが面白い! 例えば、“ターコイズは古代人が魔除けの石として使っていた”など、石にまつわる物語はどれも、鉱石の魅力を掘り下げて教えてくれます。天然の石の美しいイラストも癒し効果抜群、繰り返し読みたくなる一冊です」 <内容紹介> 『石の辞典』著・矢作ちはる 絵・内田有美 (雷鳥社) 地球の奥深くに眠るキラキラした結晶―――鉱物。その魅力を、内田有美さんによる描きおろしのイラスト115点で、余すことなく楽しめる一冊。石の個性をもっと身近に感じてもらうため、“モース硬度(ひっかいたときの傷つきにくさ)”と呼ばれる硬さの尺度を採用、ページをめくるたびに紹介する石が硬くなっていく仕掛けもあり。鉱物を愉しむための知識、コラムも充実。手のひらサイズにぎっしりと詰まった鉱物の世界に引き込まれます。
お菓子の歴史を楽しく学べる『菓の辞典』
「辞典シリーズでもう一冊おすすめなのが、古代、中世、近世、と歴史に沿ってお菓子を紹介してくれる、目にも楽しいお菓子の辞典。“チーズケーキはなんと、紀元前からあった”や、“ガレット・ロワの模様に込められた意味は?”、“ヴィクトリア女王が大好きだったトライフルは、実はつまらないものという意味”など、目から鱗の豆知識も楽しい辞典です。辞典だけど決して単調な説明に終わらず、歴史的背景などがストーリー仕立てでまとめられていて、読み終わると必ず甘いものが食べたくなる(笑)! 食欲を刺激する美しいお菓子のイラストは眺めるだけで幸せな気持ちに」 <内容紹介> 『菓の辞典』テキスト・長井史枝 イラスト・いのうえ彩 (雷鳥社) 古代エジプト・テーベの国王、ラムセス3世が楽しんだであろうお菓子から、近現代のティラミスやパフェまで、約130種の西洋菓子の起源と痕跡を探り、描きおろしイラスト約100点とともに紹介。イギリスの“トライフル”の歴史、フランスの“マカロン”の種類など、奥深く楽しいお菓子の知識が手軽に学べる辞典です。華やかなイラストとコンパクトながら情報の詰まったストーリーが知的好奇心をくすぐります。 ワクワクしたり、癒されたり、元気をもらえたり…、大人になった今も「絵本」ってやっぱりすごい。そう実感させられる、いしいさんセレクトの大人絵本。「実は活字の本が苦手で…」と打ち明けてくださったいしいさんが選んでくださったものは、まさにママフレンドリー。隙間時間でも読みやすく、ちょっとした知識が得られたり、忙しい毎日でもふと非日常の世界に浸れる絵本で、気楽に秋の読書を楽しんでみてください。