【告白】「得体の知れない恐怖感」ヒロミさんが直面した“男性更年期障害”…妻・松本伊代さんにも「話すの時間かかった」
同世代のすすめから医者を受診
そんななか、同世代の人達との会話で受診を勧められたことが、更年期に気付くきっかけとなった。 ヒロミさん: 同世代の人達と、俺こういうのあんだよな、なんていうのを話していたら、「いやそれヒロミさん更年期ですよ」「男にも更年期ってあるんですよ」と言われて、「そういうお医者さんもいるので一回行ったらどうですか」って言われて行ったんですよね。 ヒロミさん: お医者さんに行って検査したら、ホルモンのバランスですねって。 これ男性更年期ですよって言われて。で、薬を頂いてそれを飲んでたら、もうほんとに不思議なくらい(症状が)無くなったんですけど。
認知度が低い男性の「更年期障害」
男性の更年期障害は認知度が低いことから、不調を感じでもすぐに医療機関を受診できない男性が多いことが課題だ。 厚生労働省による「更年期に対する理解」についての男性への調査によると、「よく知っている」が約12%だったのに対して、「詳しく知らない」「知らない」と回答した人は、9割近くにのぼった。 また順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科・辻村晃教授によると、男性更年期障害は発症する年齢幅が広く、始まりと終わりの時期がはっきりしない難しさがあるという。
男性更年期「3つの症状」とは
辻村教授によると、症状は大きく分けて3つある。 「身体の変化」「精神面の変化」「性機能の低下」だ。 体力低下や睡眠が取りづらいといった身体的な変化や、「鬱」や「イライラ」するなどメンタルの安定が保てないこと、男性力の低下が主にあげられる。 こうした男性更年期の症状が出る要因は、テストステロンという男性ホルモンが減少するためで、辻村教授は、「ものすごい社会的なストレスを受けた時など、突然テストステロンが急激に落ちるということがある。その時に更年期の症状が一気に出ると言われています」としている。 予防策の1つは、「趣味を持ち、楽しいことをする」ことだ。好きなスポーツチームが勝って喜んでいる時など、笑っている時の方がテストステロンが上がるのだという。