父親殺害を次男に指示「霊媒師JUN」と名乗る「サトウジュンイチ」長男の妻の幼馴染に同姓同名 検察「霊媒師は長男の妻」弁護側「首謀者・教祖のレッテル張り」真っ向から対立 宮城・柴田町会社員殺害事件 #7
2023年4月に当時54歳の父親を殺害した罪などに問われている次男と長男の妻の裁判員裁判。11月15日、長男の妻の被告人質問が行われた。この裁判では「ある人物」を巡り検察と弁護人の主張が対立している。「ある人物」とは、次男とLINEのやり取りを行い、父親殺害のきっかけを作ったとされる「霊媒師JUN」だ。 【事件の相関図を見る】被害者の長男と結婚しながら次男とも肉体関係『異常な関係性』の一族を支配する長男の妻 検察は、「長男の妻が『霊媒師JUN』になりすまし次男に殺害を指示した」と主張。これに対し弁護人は「『霊媒師JUN』と長男の妻は別人」と反論している。 「霊媒師JUN」とは一体誰なのか。検察から同一人物と目される長男の妻は、何を語ったのか。 ■敦子被告「脳梗塞で左半身に軽いマヒ」 起訴状などによると、殺害された村上隆一さん(当時54歳)の次男・村上直哉被告と長男の妻の村上敦子被告は、2023年4月17日未明、宮城県柴田町西船迫1丁目の住宅の玄関で隆一さんを刺身包丁で刺して殺害したうえ、敦子被告の元夫らに依頼し、刺身包丁などを処分させた罪などに問われている。 敦子被告が口を開くのは初公判以来。口元のマスクをとって証言台の席に座ると、終始か細い声でやり取りした。弁護人はまず、敦子被告が患ったという脳梗塞の症状を尋ねた。 弁護人: 「脳梗塞を発症したのは」 村上敦子被告: 「2021年の5月」 弁護人: 「視覚に影響があるのか」 敦子被告: 「両目とも左側4分の1の視野が欠損していて見えづらい。左半身には軽いマヒがあり、左側に障害物があるとつまづいたり、左手で物を持つのが不自由」 このように敦子被告は証言したが、tbcが撮影した隆一さんの葬式の際の映像では、敦子被告は左手でコーヒーを飲んでいた。 ■敦子被告と「霊媒師JUN」との関係は… その後弁護人は、検察側が指摘し、裁判の核心ともいえる直哉被告に殺害を指示したとされる「霊媒師JUN」について質問した。 (「霊媒師JUN」との出会いを直哉被告は「2020年の9月か10月頃。LINEで友達に追加された。JUNは『敦子の知り合いだ』と言っていた」と証言している)
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