モデルと二刀流・才藤歩夢 近代五種で初の五輪出場へ新種目の基となった『SASUKE』にも挑戦
“キング・オブ・スポーツ”と称される近代五種で全日本選手権を2回優勝(19、23年)している才藤歩夢(28、マイナビ)。身長は168cmの長身でモデルとしてもマルチに活躍している。近代五種男子はパリオリンピック™で佐藤大宗(30、自衛隊)が112年の長い歴史を経て日本勢初メダルとなる銀メダルを獲得した。 【写真を見る】モデルと二刀流・才藤歩夢 近代五種で初の五輪出場へ新種目の基となった『SASUKE』にも挑戦 日本女子も国際大会の上位に入る実力をつけ、アジア勢の中でもトップの力を持っており、才藤選手は28年のロサンゼルス五輪での五輪初出場を目指している。 ■ロス五輪から馬術が『SASUKE』を基に考案された新種目に 五輪競技の中でもトップクラスに過酷な近代五種はパリ五輪までは水泳、フェンシング、射撃とランニングを行うレーザーラン、馬術の5種目で競う競技であった。ロサンゼルス五輪から馬術に代わり新しく採用されたのが人気番組『SASUKE』を基に考案された「障害物レース」“オブスタクルスポーツ”である。 “オブスタクルスポーツ”とは全長100mのコースで、障害物を跳んだり、走ったり、掴んだり、登ったりして障害物を突破しタイムを競う種目である。 ■初の“オブスタクルスポーツ”日本選手権で準優勝 10月には第1回オブスタクルスポーツ日本選手権が徳島で開催され、才藤は身体能力の高さで数々の障害物をクリアし準優勝の活躍をみせた。 才藤歩夢: (大会の前日に)初めてオブスタクルスポーツをして今日も完走できたので(種目が変更された事は)マイナスに考えていない。自分としては得意な種目が入ったと思う。 ■さらなる高みへ『SASUKE』に挑む さらなる高みを目指し、ボルダリングにも取り組み体幹とバランスを強化している彼女は25日に放送されるSASUKE2024(第42回大会)にも出場する。また1つ新たな経験を経て4年後の夢舞台へ進む。 才藤歩夢: ロサンゼルス五輪は観客の雰囲気もすごそう。五輪に出場できるようにがんばりたい。 ■近代五種 古代アテネオリンピックの五種競技(レスリング・円盤投・やり投・走幅跳・短距離走)をヒントに五種目(馬術、水泳、フェンシング、射撃、ランニング)を組み合わせて創設された。数あるオリンピック競技の中で唯一、国際オリンピック委員会(IOC)から誕生した競技であり、過酷な競技であることから「キング・オブ・スポーツ」とも呼ばれる。1912年第5回ストックホルム大会から実施されている。
■才藤歩夢(さいとう・あゆむ) 96年9月14日生 168cm 早稲田大出身 所属:マイナビ 19、23年近代五種全日本選手権優勝。得意種目のフェンシングでは19年全日本選手権団体で優勝を果たしている。趣味はスポーツ鑑賞、音楽鑑賞。
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