4月に産地偽装『間人ガニ』 事件後初の競りで「1箱85万円」の高値 漁船名などを追跡する“タグ”導入で偽装防止 京都・間人漁港
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産地偽装があった京都の「間人ガニ」。事件後初となる競りが行われました。 床一面に並べられたズワイガニ。京都府京丹後市の間人漁港で11月9日、初競りが行なわれました。 間人ガニは入手が困難なことから「幻のカニ」とも呼ばれるブランドガニ。ところが今年4月、水産加工業者が兵庫県で水揚げされたズワイガニを「間人ガニ」と偽って販売する産地偽装事件が起きました。業者は間人ガニのタグを漁船関係者から入手し、1杯2~3万円で販売していたといいます。 漁業組合では産地偽装を防ぐため、水揚げ日や漁船名などが追跡できるQRコード付きのタグを今年から導入することにしました。 (漁師)「信頼回復のためというか、僕らのできることをやっていかなしょうがないと思っています」 そして9日、ズワイガニ漁が解禁されました。 (漁師)「大漁でした。(タグ付けは)やっぱり手間です。シリアルナンバーが入っているので、順番通りに貼っていかんとダメなんで。きょう競ってみないとわからないし、すごく安いかもしれないし、例年と比べたら。それだと悲しいけど、しょうがないですよね」 事件の影響を受け、値下がりを懸念する漁師もいましたが、初競りでは最高で1箱85万円(1箱5杯入り)の高値がつきました。 (競り落とした水産業者)「まるまる赤字、でもそれが僕らの今期にかける思い。このカニのブランドをもう1回築き上げていく」 間人ガニの漁は来年3月まで続きます。
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